2008年12月22日

容疑者Xの献身

『容疑者Xの献身』を見て来ました。
東野圭吾・原作 監督・西谷弘 脚本・福田靖
出演・福山雅治 柴咲コウ 堤真一 松雪泰子 北村一輝 金澤美穂

我が鳥栖市出身の松雪泰子さんが、すばらしい演技を見せてくれてました。
やむをえず殺人を犯してしまった母親という、相当難しい役なんですが、この役は彼女しかないと思わせるほどのいい演技でした。
彼女の存在感が、この映画を支えていると言っても過言じゃないでしょう。

あと、堤真一は、いい役をやってました。
ほとんど彼が主役です。
この映画は、テレビドラマの『ガリレオ』の流れのなかで作られたものなので、テレビシリーズの登場人物はそのままで、映画版のゲスト出演者が、堤さんや、松雪さんなので、そうなってしまうのもしかたないんですけどね。
大きなドラマを抱えているのは、ゲストのほうになってしまうんですよね。

原作の東野圭吾さんは、大活躍ですよねー。
図書館にも、彼の本はたくさんそろってると思います。
原作小説は、次々とドラマ化や映画化されてますね。
たしか、今年の秋のドラマ『流星の絆』も東野さんの原作でしたね。
ぼくはまだ読んだことが無いんですが、ぜひ読んでみたいと思いました。
ヒット作を生み出す秘密を知りたいもんです。
  

Posted by 名誉館長 園田英樹 at 11:11 | Comments(0) | 映画

2008年12月16日

252 生存者あり

ハイパーレスキューを描いた映画『252 生存者あり』を見て来ました。
原作脚本は、小森陽一さん。
小森さんは、佐賀県出身の作家さんで、漫画原作では『海猿』が有名です。
佐賀県の出身者が活躍しているのは、応援したくなりますねー。

僕は、パニック物の映画は大好きなので、こういう映画が日本で生まれたのは、うれしかったです。
悲惨な災害は、現実で起きてもらっては困りますが、映画の中では大歓迎です。
映画は、あくまでも映画、主人公たちがどんだけ悲惨なトラブルに遇うのかが肝心ですからね。
僕たち観客は、悲惨なトラブルにあった主人公たちになったつもりで、ハラハラドキドキを楽しみます。
主人公たちが、問題を解決してくれたり、見事に助かってくれて、おまけに人間的に成長してくれたら、オーッ! って感じで拍手してしまいます。
それが、物語や映画の楽しみ方ですよね。

僕もレスキュー物の脚本を書いたことがあります。
アニメの『マシンロボ・レスキュー』という作品です。
少年少女のレスキュー隊員と、人格を持ったロボットが協力して、レスキュー活動をするという物語です。
ロボットが、フルCGで動くという、当時としてはすごいテレビ作品でした。
いまやフルCGで動くというのは、当たり前みたいになってきてますけどね。

そのとき、レスキューの実際を取材するために、訓練所を見学に行きました。
人命を救うために、毎日訓練をつづけている消防隊員の人たちがそこにはいました。
人のために自分を磨くというのは、すごいことだなぁと感心しました。
人が人のために命をかけるというのは、もうそれだけで感動的な行為です。

そんな現場を描いた映画が、面白くならないわけはありません。
『252』楽しめました。
難しい題材を、よく映像化したなぁとスタッフに敬意を抱きましたよ。
  

Posted by 名誉館長 園田英樹 at 10:19 | Comments(0) | 映画

2008年12月03日

怖い映画ミスト

こわい映画をDVDで見てしまいました。

『ミスト』
スティーブン・キングの原作の短篇小説『霧』です。
監督は、『グリーン・マイル』『ショーシャンクの空』のダラポン。

夜中に目が覚めたので、眠くなるまで映画でも見ようかと見始めたら、結局ラストまでおめめぱっちりでしたよ。
ちょっと前のブログで、『トムゴードンに恋した少女』を紹介していましたが、この作品は、いわゆるキングお得意のホラー作品でした。

主人公たちが、謎の霧につつまれて、スーパーマーケットに閉じ込められて、いろんな怖い目にあいます。
霧のなかには、なんだか怪物みたいなものがいるようなので、外に出ていくことができません。
はたして主人公は、生き残ることができるのか!?

あらすじは、こんなです。
その『怖い目』っていうのが、霧だけの怖さではなくなってくるところが、この映画の面白さでもあります。
よくできてるなぁって思いながら、見てました。
ところが、ところがです。
ああ、こんな怖いエンディングになっちゃうのかァ!
そんなショックが、最後に待ってました。

ここにはネタバレになってしまうので書きませんが、僕だったら絶対にやらないラストでした。
たしか原作とは違うような気がします。
きっと賛否両論でしょう。

怖い映画が見たい人にはお薦めですが、映画を見てハッピーになりたい人は見ないほうがいいかもしれません。
  

Posted by 名誉館長 園田英樹 at 10:34 | Comments(0) | 映画

2008年10月03日

次郎長三国志

熟年向きの映画を見ました。

『次郎長三国志』
監督・マキノ雅彦 脚本・大森寿美男 原作・村上元三

打ち合わせが終わって、映画館の前を通りかかったら、ちょうど上映時間だったので、飛び込みで見ました。
まったくの予備知識はなかったのですが、楽しまさせていただきました。

清水次郎長の歌は、子供の頃に聞いたことがありました。
『清水港の名物は~~お茶のかおりと、こころだて~~』とかいうやつ。
その歌をうたわれている、清水の次郎長を主人公にした、マキノ雅弘監督の傑作映画のリメイクを、甥である俳優の津川雅彦が、マキノ雅彦と名を変えて、監督したのが、この作品です。

僕も、たぶん旧作の『次郎長物』は、テレビなどで見たことはあったと思います。
よく憶えてないんですけど。
この映画を見て、旧作も見たくなってしまいました。

娯楽時代劇が、テレビでもほとんど見られなくなってしまった昨今、このような映画がつくられたのは、奇跡に近いことなのかもしれません。
こういう作品が、もっともっと多くの人たちを楽しませて、エンターテイメントの娯楽時代劇が復活するといいですねー。
なかなか難しいとは思いますけど。

タイトルにもあるように、『三国志』的な展開が、この映画でもあります。
主人公の侠気に心を打たれた男たちが、一人一人、仲間になっていくわけです。
そして、強固な信頼で結ばれた、次郎長一家が出来ていきます。

現実には、なかなかこうはいかないもんですが、映画では、そういうものが見てみたい。
浪花節が見てみたい。
人の情愛に感動して、涙を流したい。
そう思います。

なにかと複雑になってしまった現代の人間関係のなかに生きている僕には、理想的な人間関係が描ける娯楽時代劇は、一服の心の清涼剤になりました。

観客のほとんどは、60代、70代の紳士たちでした。
熟年層に向けての映画って、あるんじゃないでしょうか。
これからも。
  

Posted by 名誉館長 園田英樹 at 17:04 | Comments(1) | 映画

2008年09月20日

訃報・市川準監督

市川準監督が亡くなりました。
今朝のスポーツ新聞で知りました。

接点はまったくなかったけど、彼の作品は、たくさん見てます。
名作が何本もあります。
若手の監督とかにも、多大なる影響を与えた監督さんでした。

新聞記事では、新作の編集後に倒れたと書いてありました。
働き盛りの脳出血。
やはり無理をなさってたんでしょうか……
ご冥福を祈ります。

やはり、知り合いのプロデューサーが、同じ病で倒れたことがあります。
みんな働き過ぎなんでしょうか。
僕も、そろそろいつそういうことになってもおかしくない年齢になってきました。
健康には気をつけなければと思います。
人間ドックとかに入って検査することを、家族にもすすめられるのですが、いつも忙しさにかまけて行ってませんでした。
今年は行こうかな。

先日、うちの父方の祖母の33回忌でした。
一緒に、祖父の50回忌もやりました。(やり忘れてたらしい。本来なら、63回忌?)
ふつうは、そんなところまでやれるのは珍しいとのこと。
ようするに、二人とも、若くして亡くなったということ。
祖母は六十代。祖父は、四十代で亡くなってます。
寿命と言ってしまえば、それまでですが、二人とも短命でした。

僕もこの歳になって思うのですが、長生きできる人は、長生きしたほうがいい。
できるだけ。
そう思います。
  

Posted by 名誉館長 園田英樹 at 15:15 | Comments(0) | 映画

2008年09月15日

陸軍中野学校と好きだ、

仕事で追いつめられると、やたらと掃除をしたくなったり、映画を見たくなったりします。
本能のままに、ビデオ屋で何本かのDVDを借りてきて、一気に見てしまいました。

『陸軍中野学校』『陸軍中野学校・雲一号指令』『好きだ、』

『陸軍中野学校』は、昭和の大スターの一人、市川雷蔵の主演作。(制作は1966年)
太平洋戦争になだれこむ寸前の日本で、スパイとして育てられた男の悲劇を描いたもの。
ついつい制作者や脚本家サイドの視点で見てしまうんですけど、難しい素材だったと思います。
日本が当事者だった戦争という悪を描かずには通れないものですからね。
悲劇に巻きこまれる人間たちを描きながら、なおかつ映画として面白くしなければならない。
しかも主演は、大スターなわけで、彼を最も輝かせなければならない。
そんな難しいテーマに挑んだ脚本家や監督を讃えたいです。
市川雷蔵は、この作品でもクールで美しい。さすがスターの貫祿。
よくできた作品です。
監督は、増村保造。(女性を美しく描くことにかけては凄腕の監督)
脚本は、星川清司。

『雲一号指令』は、『陸軍中野学校』の続編。監督、森一生。脚本は長谷川公之。
この頃の、日本映画はシリーズ物が多かったんですね。

実際の陸軍中野学校の存在を、僕が知ったのは、中学生の時でした。
国語の教員だった○石先生が、あるときポロリと僕に言ったのです。
「おれは、昔、スパイで、中国に入っていたんだ」と。
彼はまちがいなく、この陸軍中野学校の出身だったはずです。

僕が中学生だったのは、昭和四十年代。
太平洋戦争が終わって二十年以上が経っていた。
しかし、フィリピンでゲリラ戦をつづけていた小野田寛夫さんが投降したのは、戦後三十年以上も経ってからだった。
小野田さんは、やはりこの陸軍中野学校の二俣分校の出身で、ゲリラ戦の訓練を受け、命令が下るまで戦い続けろと指令を受けていたのだ。
当時のスパイ教育の徹底ぶりに驚いたものでした。
昭和の歴史の一つとして、陸軍中野学校は、もっと取り上げられてもいいテーマかもしれません。


『好きだ、』は、2005年に公開された青春映画。
いま、篤姫の主演で大活躍の宮﨑あおいと、瑛太が出ています。
脚本・監督は石川寛。

17歳の時代と、34歳の今。
17年の時を経た、二人の男女が描かれます。
17歳が、宮﨑あおいで、34歳が、永作ひろみ。
別人なんだけど、なんだか二人は良く似ています。
同一人物なんだと、すっと思えました。

この映画、ちょっと独特の撮り方をしています。
うまいのかへたなのかわからない撮り方です。
ストーリーも、淡々としていて、あまり特別なことが起きたりしません。
見始めて5分で、『ちょっと退屈な脚本だなぁ、早回しで見ようかな』と思いました。
リモコンを手にかけた僕の手を止めたのは、俳優さんたちの演技でした。
『えっ、これって即興でやってるのか……』

おそらく俳優に、キャラクターと状況をあたえて、あとはその場で即興の演技をやってもらい、それをカメラでとらえるという撮影方法をしているのだということに気づきました。
とたんにこの映画への興味がわきました。

ただリアルなだけでは、面白くなりません。
リアルでいて、ちゃんと感情が揺れ動く場面を切り取ることができなければならないのです。
俳優にとっては、スリリングなチャレンジだったと思います。
撮影のその瞬間に、リアルな感情を生み出さなければならないわけですから。

俳優たちのみずみずしい演技を堪能できました。
そして映画の記録性という意味において、その時にしか存在しないもの(役者の肉体、感情)をとらえようとする監督の意図は、ちゃんと伝わってきました。

僕たちも、いま生きている、この現実の瞬間を大事にしていかねばね。
  

Posted by 名誉館長 園田英樹 at 20:51 | Comments(1) | 映画

2008年07月22日

一瞬の夏

本当に暑い日が続いてますねー。
鳥栖高校、惜しかったですねー。
もちろん鳥栖工業も。すべての敗戦した高校も。
でも、決勝戦まで戦った今年の夏は、選手たちの心に思い出以上のものを残したことでしょう。
勝利を目指して、みんなで一つになったことは、どの高校の生徒たちにとっても、かけがえのない素晴らしい瞬間だったはずです。
そんな一瞬を持てたことが、すばらしいことなんだと思います。

前回につづいて、音楽映画をもう一本紹介します。

『ONCE ダブリンの街角で』

DVDで借りて見ました。
なんの情報もなく、タイトルだけで借りて見たんですけど、すごく好感のもてる音楽映画でした。
アイルランドの地方都市(だろうと思う)ダブリンに住む、ストリートミュージシャンの男が、街角でチェコからの移民の女性と知り合い、彼女との関わりのなかで、もう一度音楽への情熱を取り戻し、自分の曲のデモCDを作りあげて、ロンドンに出て行くまでのストーリーです。
事件が起きるわけでもなく、アクションがあるわけでもなく、激しい恋の葛藤があるわけでもありません。
それでも見終わって、じわっーとくる音楽映画でした。

音楽は、主演している俳優(ミュージシャン)が自分でつくって、自分で演奏して歌っているので、リアリティもあります。
僕にとっては、大好きな映画の一本になりました。

最近見た、芝居とDVDです。

青年団若手自主企画『ワールズ・ダッチ』
熊本出身の若手作家の大久保亜美の作品。女性ならではの感性で、世界のダッチワイフになろうとする女の子の物語を斬新な手法で見せてくれました。

『ミッドナイト・イーグル』
 核兵器を搭載した、ステルス機が冬山に墜落。それを追うフォトグラファーと記者。自衛隊と、北朝鮮の工作員が、アルプス山中で激突するというアクション物。
『L』
 デスノートのスピンオフ映画。天才Lが、バイオ兵器で人類粛清を狙う、狂信的テロ集団と戦う。
『銀色のシーズン』
 スキー場を舞台に、元モーグル競技の選手だった若者が、恋人の死から立ち直っていない女とかかわることで、もう一度再起を目指して立ち直っていく物語。
『レッスン』
 アメリカの荒れた学校の生徒たちを、社交ダンスのコーチをすることになった男が、立て直してしまうという話。

  

Posted by 名誉館長 園田英樹 at 14:19 | Comments(0) | 映画

2008年07月16日

奇跡のシンフォニー

ずいぶん前に、このブログで書いた『オーガスト・ラッシュ』が上映されてました。
邦題は『奇跡のシンフォニー』
いま、仕事が忙しくて、とても外を出歩いている状況ではないんですけど、がまんできずに見に行ってきました。

前に見たのは、飛行機の機内上映だったので、手のひらよりも少し大きい程度の液晶画面でしたが、今回は、大画面です。
新しい劇場だったので、音響も最高でした。
この映画は、新しいタイプの音楽映画だと思います。
音楽が、重要なテーマになっているので、できるだけいい音響の劇場で見たかったんです。

予想にたがわず、僕は音楽にひたることができました。
一度見ているので、ストーリーを知っているにもかかわらず、また泣けました。
ある種のファンタジーなんですけど、美しい映像と音楽が、それを見事に成立させてくれてます。
とてもいい高揚感で劇場を出ることができました。

ああ、僕も、こんな映画を作ってみたい。
心から、そう思った一本です。
DVD出たら、きっと買うなぁ。

この映画の前に、『インディジョーンズ・クリスタルスカルの王国』も見てきました。
これは見とかなきゃならない映画ですよね。
インディファンにとっては待望の作品です。
僕も、一本目の時からのファンです。

まさにイベントムービーここにありって感じです。
そうそう、「ジェットコースター・ムービー」という言葉は、インディジョーンズで憶えた気がします。
まさに観客をジェットコースターに乗った気分にさせてしまうという映画のことですね。
楽しかったなぁ。
またインディジョーンズの冒険を、スクリーンで見たいもんです。
よぼよぼじいさんになっても、ハリソン・フォードには、インディを演じてもらいたいと思います。
  

Posted by 名誉館長 園田英樹 at 14:51 | Comments(0) | 映画

2008年07月07日

ポケモンの試写会


毎年恒例のポケモンの試写会が、中野サンプラザホールで行われました。
この試写会は、はじめて一般の人の目に、ポケモン映画がふれる瞬間です。
出演者や主題歌の歌手もゲストとして来てくれます。
参加できるのは、コロコロコミックで応募して、当選した子供とその親御さんたち。
今回、僕は、一般の子供たちのなかにまぎれこんで、映画を見ました。

子供たちの反応が、ダイレクトに伝わってくるので、客席で自分の作品を見るのは、ものすごく緊張します。
どのシーンで子供たちが笑うのか、どのシーンで身を乗り出してくれるのか……
子供たちは正直です。
つまらなかったら遊びはじめたり、話し始めたりします。
さて、今回の映画はどうだったのか!?
僕たちのメッセージは、彼らにとどいたのでしょうか!?

試写会が終わって、僕は、いろんなものを、子供たちからもらったような気分で家に帰りました。
今回、感じたことは、また来年の作品に生かしたいと思ってます。

多くの人たちに見てもらいたいと心から思います。
そして、子供たちが見るものだからこそ、もっともっと豊かで、面白い作品を作っていきたいと、心に誓ったのでした。
  

Posted by 名誉館長 園田英樹 at 12:38 | Comments(2) | 映画

2008年06月08日

百万長者の初恋

『百万長者の初恋』という韓国映画をDVDで見ました。
監督キム・テギュン、脚本キム・ウンスク、主演ヒュンビン。
(ちょっとネタバレ気味の内容になるので、気になる人は、注意してくださいねー)

コメディかと思って借りてきたら、予想とはまったくちがって、『世界の中心で愛を叫ぶ』系列の純愛映画でした。
えー、そういう映画なの?
と、思って見ていたんですが、映像の美しさもさることながら、主演女優さんの美しさ、丁寧な演出、シナリオのうまさなど、いいところ満載の佳作でした。
けっきょくラストは、泣かされてしまいました。

主人公たちが、病気のせいで、最期はひきさかれてしまうとわかっていても、映画のなかのできごとだ、物語だとわかっていても、やっぱり泣いちゃうんですよねー。
いい物語、映画とは、そういうもんです。

ぼくは、この手の映画を、病気物と呼んだりしてます。(あんまりいい言い方じゃないけど)
主人公の一人が、不治の病にかかっているという、最大のトラブルを抱えて、物語がはじまります。
この人生最大の障害に、けっきょくは勝てないとわかっていても、主人公たちはこれに立ち向かいます。
そしてたいていの場合、この戦いに破れて、主人公は死んで行くんですが、彼らはその代償として、大きな愛を勝ち得ます。
そして僕たち観客は、悲劇の物語を見て、涙しながら、その愛のカタルシスにひたるわけです。

なぜ、僕たちは、『主人公が不治の病にかかっている』という、極端な物語の設定をすんなりと受け入れることができるのでしょうか。
それは、その人生最大のトラブルが、僕たち自身の身にも、いつふりかかるかもしれないと、心のどこかで思っているからでしょう。
人間誰しも、死なない人はいません。
『人は、生まれながらに、死という病にかかっている』と誰かが言ってました。
うまいこと言うもんです。
そう、僕たちはみんな、『死』という不治の病にかかっているわけです。
だれもこれから逃れることはできません。
ふだんはそれを忘れて生活をしていますけど。
つまり、これは人ごとではないんです。
誰にでもあてはまることなんですね。

映画は、僕たちに大事なことを、たくさん教えてくれます。
人生には限りがある、終わりはかならずくる。
だからこそ、それがくるまでの時間のなかで、精一杯生きなければならないし、そこで愛を見つけることこそが、大事なことなんだと。
愛を見つけた者こそが、勝利者だと。

  

Posted by 名誉館長 園田英樹 at 10:44 | Comments(1) | 映画

2008年06月06日

藤本賞


『藤本賞』の受賞パーティに行ってきました。
これは映画のプロデューサーに送られる賞です。
ポケモンのプロデューサーが、これをもらったのでした。
スタッフの一人として、よろこばしいことです。
たくさん拍手してきましたよ。
それから、ホテルの宴会場のごちそうもたらふくいただきました。
ごちそうさま。

会場を出ると、目の前に皇居の外堀があって、その向こうには江戸城の石垣が見えました。
外国人の観光客が、横断歩道をたくさん渡ってます。
もう長いこと東京にいるのに、この石垣のなかには一度も入ったことがないのに気づきました。
よし、ちょっと行ってみよう。
ふと、そう思って、江戸城跡を歩いてきました。

ここはやっぱり江戸だったんですねー。
本丸跡を歩いていると、気分は江戸時代。
いまはビル街になっている町を見ながら、四百年前に想いをはせました。
脳内タイムマシンは絶好調。
いい散歩になりました。
  

Posted by 名誉館長 園田英樹 at 05:51 | Comments(0) | 映画

2008年06月05日

隠し砦の三悪人

『隠し砦の三悪人 THE LAST PRINCESS』を見てきました。

1958年に公開された黒沢明監督の『隠し砦の三悪人』のリメイクです。
リメイクといっても、脚本を大幅に書き直しているので、まったく別の作品になってます。
平日の7時の回に行ってきたんですが、はっきりいってお客は少なかったです。
あきらかにジャニーズファンの女の子たちがほとんどで、僕みたいなおじさんがチラホラ。
映画の興行は、本当に難しいんだなぁと実感しました。

作品については、あえて書きません。
すごく近い同業者って感じがするので、どうしても客観的になれません。
脚本家としては、こういう作品に参加したかったという嫉妬もありますしね。
自分だったら、こうするのになぁっていうところを、いっぱい思いついてしまうので、素直に映画が楽しめないときがあります。
今回は、そうでした。

こういう冒険活劇、大好きなんです。
大好きだからこそ、こういう映画には成功して欲しいから。

それにしても、主演の俳優が、最初から最後まで、きたない髭面で通したのには驚きました。
あれの評判は、どうだったんだろう。
ファンの人たちに聞きたい気がします。

僕が監督だったら、物語の途中で、変装をするとかなんとか理由をつけて、綺麗な格好にしてやったのになぁと思いました。
黒沢明監督は、役者にすごいメイクをさせることで有名でしたけど、今回の映画は、そういうところも黒沢さんをレスペクトしてやってたのかもしれません。

  

Posted by 名誉館長 園田英樹 at 17:40 | Comments(1) | 映画

2008年06月02日

ランポー

自転車に乗ることにしました。
足腰が弱っていることは、最近自覚していたんですが、まず何をはじめようかと思った結果、『自転車』に乗ることにしました。
これからはできるだけ自転車を使って移動することにします。

さっそく昨日は、あちこちを自転車で走ってみました。
坂道になると、とたんに腿にきます。
いぜんはこんな坂、平気でばんばん駆け上がれたはずなのにと思いながらも、ゆっくりですが、なんとか昇りました。
まぁ、ゆっくり鍛えなおします。

最近公開された、『ランボー』を見てきました。
ランボーは、シルベスタ・スタローンの代表作の一つで、ベトナム帰還兵の活躍を描いたシリーズです。
今度の新作は、タイの奥地で余生を過ごしていたランボーが、ミャンマー軍と戦います。
まぁ、アクション映画だと割り切って見ればいいのでしょうが、ミャンマー軍やバトル描写が残酷なので、あまり人に勧められるタイプのものではありませんでした。
暴力描写が苦手な人には、おすすめしません。

それでも、スタローンがすごいなって思うのは、『ランボー』と『ロッキー』と二つも、大きなキャラクターを持っているということです。
ハリウッドのスターのなかでも、大きく稼げるキャラクターを二つも持っている人は、少ないと思います。
自分の当たり役を、一つでも持っているだけでも、すごいことなんですけどね。

物語作りのなかでも、『キャラクター』というのは、重要な要因の一つです。
いいキャラクターは、どうしたら作れるのか、その方法はあるのか?
いずれ、たっぷり時間を取って書きたいと思います。
  

Posted by 名誉館長 園田英樹 at 15:45 | Comments(0) | 映画

2008年05月16日

ノアール

しばらくブログをさぼっていて、すみません。
忙しかったわけでもないんですけど、なんか放出するものが出てこなくて、筆が止まってました。
なにをやっていたかというと、テレビドラマやDVDばっかり見てました。
もちろん、それらは僕にとって、インプットにはなるんですけど……

ちょっと気分が沈んでます。
ミャンマーでのハリケーンや四川省の大地震で、あまりにも多くの人が悲劇に見舞われているということが、わかっていながら、政治の壁のせいで、ほとんど何にも手を出すことができなという事実。
一人でも多くの人命が救われてほしいです。
たぶん、世界中の人が祈ってるはずです。

落ちこんでばかりもいられないので、気分を切り換えて、明るくブログは書いていきますね。

最近見たDVDで、ちょっと好みかなぁって思った一本は、フランス製のアクション映画『あるいは、裏切りという名の犬』というやつです。
長い日本タイトルですよねー。原題は、ただの『36』。
いったい、どうやったら、こんな長ったらしいタイトルになるのよ。

警察内部の汚れた部分と、男の対決を描いた映画です。
あまり気分のいい映画じゃないので、犯罪小説や、アクション好きな人にしかおすすめできないんですけどね。

フランスは、もともと『フレンチノアール』という、犯罪映画の佳作をいっぱい作っていた国です。
ハリウッド製の、単純ドンパチ映画とは違って、『男の世界』の情感をたっぷり描いてくれます。
この映画も、そのフレンチノアールの系譜にあるなぁって感じました。
しょうがないなぁ男って……
男のしょうがなさと、かっこよさを見せるのが、フレンチノアールなんですね。
たまにはフランス映画もいいですよー。
  

Posted by 名誉館長 園田英樹 at 12:01 | Comments(1) | 映画

2008年05月09日

姿三四郎

『姿三四郎』と、『続姿三四郎』を見た。
いわずとしれた黒沢明のデビュー作。
NHKBSのおかげで、昭和の大監督の作品を見直すことができた。

これらの作品が、戦時中に作られた映画だということに驚く。
戦時中だということは、つまり国策映画だということ。
軍の検閲を通らねば映画を作ることができなかった時代の作品なのだ。

たしかに国策の匂いもある。
『柔道』を創設した講道館がモデルになっている物語だというところが、まず軍好みだし、『続姿三四郎』では、異種格闘技戦に挑んだ主人公が、アメリカ人のボクサーを、いともかんたんにやっつけてしまうというシーンまである。

でも、それらもふくめて、面白さをなんら邪魔してないところがさすが。
それどころか、そういう要素を、エンターテイメントにしてしまっているのがすごい。
脚本家、黒沢明は、アメリカやヨーロッパの映画をさんざん吸収した、エンターテイメント作家なのだった。

『姿三四郎』と『続姿三四郎』は、後の映画やテレビのスポーツ根性物といわれる作品群に多大なる影響を与えていることはまちがいない。
素直な主人公が、尊敬できる師匠と出逢い、悩みながらも、さまざまな困難を乗り越えて成長して行く。
そして宿命のライバルとの対決。ほのかな恋。
まさに王道。
勉強になるなぁ。

僕は、原作小説をまだ読んではいないんだけど、どうなっているんだろう。
機会があったら、原作小説も読んで、映画と比べてみたいものだ。
  

Posted by 名誉館長 園田英樹 at 10:18 | Comments(1) | 映画

2008年05月05日

黒沢明特集

NHKのBSで、黒沢映画特集をやっている。
なかなか見る機会のない、ドキュメンタリーをやっていたので、すかさず録画して見た。
面白かった。
すごく得した気分。

これから一年にわたって、BSで黒沢映画を放送するらしい。
レンタル屋さんにもなかなか見つけることができない、初期の黒沢作品も放送されるので楽しみだ。
みなさんも、このチャンスは逃さないほうがいいですよ。

僕の世代も、リアルタイムに見たのは、『どですかでん』以降だったので、正直言って黒沢映画に対しては、あまりいい印象は持っていなかった。
十代の僕は、まだ映画の体験も少なく、黒沢さんが映画で何をやろうとしていたのかを、理解することができていなかったのだ。

ビデオで見た『七人の侍』や『用心棒』『椿三十郎』などの面白さや、それらの映画がハリウッド映画に多大なる影響を及ぼしていることは知識としては知っていたので、どうして『乱』や『影武者』みたいなのを作るんだろう、などと生意気にも思っていた。
それら黒沢後期の映画には、あまり魅力を感じていなかったのだ。

だが、この歳になり、黒沢明という映像作家がたどった道を振りかえるとき、それらの映画の面白さが、新しく見えてくる。
映画の見方を、あらためて教わっているような気すらしてくる。
やはり、黒沢さんは、すばらしい師匠の一人です。

  

Posted by 名誉館長 園田英樹 at 18:29 | Comments(2) | 映画

2008年04月27日

ヒーローズとキングダム

DVDで、『ヒーローズ』を一気に見てしまいました。
これはアメリカのテレビドラマシリーズで、ファーストシーズン23話です。
日本人の俳優マシ・オカが、メインキャラクターとして活躍している、超能力アクション物という噂は、一年ほど前から聞いていたのですが、ここにきてDVDがレンタルショップに並ぶようになって、日本でもブレイクした感じですね。

このドラマ、アメコミや日本の漫画アニメなどの影響をたっぷり受けて作られたもの。
アクションの刺激もたっぷりで、とにかく次ぎに何がおきるのか、期待をもたせてひっぱっていきます。
こういうの、本当にうまいです。

作り手側が、楽しんで作っているのがわかります。
これがやっぱり基本ですよね。
作り手が楽しんでなきゃ、見る側が楽しめるわけないですもの。

遊ぶこと。
心から楽しむこと。
これが、表現をするときには、もっとも大事なことなんです。

つづいて、『キングダム』も見てしまいました。

これは、サウジアラビアで起きた自爆テロを操作する、FBI捜査官を描いた映画です。
俳優もやっている、ピーター・バークが監督。
主演はジェイミー・フォックス。
手持ちカメラを多用した、迫力の映像が、複雑な世界を切り取って見せてくれてます。

民族と宗教、それによる世界の葛藤。
暴力の連鎖と、それがどうやったら止められるのか。
現代においては、避けては通れない問題です。
映画を見たからといって、何も変わりはしないんだけど、何かを考えるきっかけにはなります。

ヒーローズも、キングダムも、制作者の心のどこかには、あの悲惨な事件の記憶が張りついているんです。
映画やドラマを見ながら、そんなことを考えてました。
  

Posted by 名誉館長 園田英樹 at 18:32 | Comments(3) | 映画

2008年03月25日

ライラの冒険

映画『ライラの冒険・黄金の羅針盤』を見て来ました。

ハリーポッターからの流れにある、ファンタジー映画です。
ハリーポッターがヒットしてくれたおかげで、ファンタジー小説が、次々と映画化されてうれしいです。
『指輪物語』シリーズも見れたし、もうすぐ『ナルニア国物語』も見れますね。

異世界を描くファンタジー小説は、もともと映画化に向いてるんですよね。

『ライラの冒険』の原作は、フィリップ・プルマンの小説『黄金の羅針盤』。
イギリス人の作家です。
やはりイギリス人は、ファンタジーが好きなんですよねー。
ファンタジーの名作は、たいていイギリス人が書いてますもんね。

僕はまだ原作小説を読んでないので、これから読んでみようかなって思ってます。
映画では描ききれていない人物の設定とか、ドラマがきっと小説には書き込まれているんでしょう。

この作品には、動物好きの人には、たまらない設定があります。
人間には、動物の姿をした守護精霊(ダイモンと呼ばれる)がついていて、その守護精霊と人間とは、一心同体なんです。
子供のダイモンは、形が安定していなくて、いろんな動物に変化します。
主人公ライラのダイモンも、オコジョになったり、鳥になったり、猫になったり、ネズミになったり、さまざまに変身しながら、彼女につきしたがうのです。
これが見ていて、すごく楽しかったです。

当然、動物がたくさん出てきます。
ほとんどを精密なCGで表現してるんですけど、これはCG技術が発達した今だからこそできる映像ですね。

ぼくは、ライラの友人になる、北極熊のイオレク・バーニソンが気に入りました。
登場してくるとき、アル中のだめ熊として登場するんですが、少女に助けられたことを恩にきて、まるで義経にしたがう弁慶のように、力強く少女を守りつづけます。
もうけ役です。

こういキャラクターを設定してあるあたりに、作者のうまさを感じます。

僕も、負けないように、いい物語をつむいで行こうと思いました。
  

Posted by 名誉館長 園田英樹 at 10:50 | Comments(1) | 映画

2008年03月18日

アクション映画好き

友人からすすめられたので、映画『バンテージ・ポイント』を見に行ってきた。
サスペンススリラーアクション映画。
監督、ピート・トラビス 脚本、バリー・L・レヴィ
出演、デニス・クエイド、マシュー・フッォクス、フォレスト・ウィテカー、ウィリアム・ハート、シガニー・ウィーバー。

面白かったァ。
大統領の暗殺計画とその実行を、8人の視点から描くという、ちょっと変わったスタイル。
今までもこういうスタイルの映画は、いくつかあったけど、8つの視点がラストに向かって盛り上がっていくサスペンスアクションを堪能しました。
『24』とか好きな人やアクション映画ファンには、おすすめですねー。

こういう映画を見て思うのは、やっぱり自分はアクション映画が大好きなんだということ。
ほんと好きです。
もうすぐ公開される『ランボー』とか『インディ・ジョーンズ』とか、絶対見に行きますね。
スタローンも、ハリソンもたぶん60歳過ぎてるはずなのに、がんばってるなぁ。
老人アクションムービーだよね。

でも、往年の大スター、ジョン・ウェインも老境に入って『マックQ』とか、『ラスト・シューティスト』とかアクションにこだわってがんばってましたよね。
アクションでスターになった人は、最後までアクションにこだわって欲しいと思うのが、観客の願望なんでしょうね。
その願望に応えるのが、スターなんでしょう。

僕もアクションにこだわって脚本書いて行きたいと思います。
  

Posted by 名誉館長 園田英樹 at 09:04 | Comments(2) | 映画

2008年03月14日

ケロロ軍曹と五反田団

U監督から、上映中のケロロ軍曹の映画のプロットを聞かされて、ちょっと気になり、見に行ってきた。
『超劇場版ケロロ軍曹3・ケロロ対ケロロ 天空大決戦であります!』

さすがに平日昼間の12時の回だったので、お客は少なく、まるで自分の試写室気分。
いちばんいい席で、ゆったりと見られた。
しかし、僕も某Pアニメの映画版の脚本を書いているので、映画を見ていても、ついつい制作側の気持ちになってしまう。
これは職業病だね。

ケロロ軍曹もテレビシリーズから、映画に発展してきているメディアミックス作品。
制作している現場は、サンライズなので、ガンダム(ガンプラ)とかも出てきてしまう。
最後は、ケロロがガンダムに乗って敵と戦ってしまったりするのだ。
とにかくテンポが早く、アクションもたっぷり、友情こってりという、豪華な作りになっていた。

脚本は知り合いの、横谷さんだった。
彼も、最近たくさん仕事してるなぁと、感心。
アニメや映画ファンへのくすぐりがたっぷり入ったシナリオで、楽しませてくれました。

僕はケロロ軍曹の漫画もテレビアニメも、いっさい見たことがなかったので、基本設定がわからずに、少しとまどったところもあったけど、迫力あるアクションアニメになっていたので退屈することはありませんでした。
これなら子供を連れていく親も、見れますね。
つくづく日本のアニメはレベルが高いと実感。

おれも負けないように、『がんばるぞっ!』と気合が入る。

夜は、駒場東大前にあるアゴラ劇場に、五反田団の公演を見に行く。
『偉大なる生活の冒険』作・演出、前田司郎

前田くんは、いぜんにNHKの仕事をしたときに知り合った。
まだ30歳と若いのだが、昨年は演劇界の新人の登竜門である、岸田戯曲賞を受賞し、処女小説集が、芥川賞の候補にもなったという人。
ふだんはボーッとしている感じの人なのだが、とっても才能ある人なのだ。

今回の芝居では、主演もやっていた。
とにかくダメダメ人間の青年が、アパートでごろごろしたり、ゲームしたり、恋人と喧嘩したり、妹にしかられたりするだけの芝居なんだけど、なんだか面白い。
狭い劇場の一角を、アパートの一室に見立てて、スーパーナチュナルな会話劇が展開する。
役者が、だらだらしながら、セリフをしゃべってるだけなんだけど、それがなんだか面白くて、じわじわと染みてくる。
最後には、ジーンと感動してたりするから、すごい。
いい芝居でした。
ほんと、うまいセリフを書くなぁと感心。
この前田司郎くんは、たぶんあと30年は、日本の演劇をひっぱっていく人の一人だと思う。

タイトルも知らずに見に行った芝居だったけど、出演者五人のうち、四人が知り合いという、超身近な舞台だった。
終演後、舞台の上にしいたビニールシートの上で、ご飯をいただいた。
役者さんの一人がつくってくれた、お味噌汁がおいしかった。

僕がアングラ劇団で役者をやっていたころは、芝居が終わると、毎日居酒屋で見に来てくれた関係者たちをまじえての酒宴だった。
そこで先輩たちに、ダメ出しされたり、お客さんを接待したり、若手の役者は大変だった。
それが一番の勉強にもなったんだけどね。

この五反田団は、のんびりとご飯を食いながら、お客さんと歓談してる。
こういうのもいいなぁと思う。
時代は変わったのね。

前田くんは、三十歳。
ハイバイの岩井くんも、同い年くらい。
イキウメの前田くんもそのくらいか。

三十歳くらいって、ほんと才能があふれちゃうころなんだよねー。
ぼくも、二十年前は、ずいぶんいい仕事してた気がする。(自分で言うかァ! すみません)
もちろん、今は今で、経験の蓄積をふまえての仕事してますけどね。
仕事の質を落とさないというのは、難しいもんです。
若さとか、勢いとかは、当然なくなっていくわけだから。
ちょっと若手に嫉妬してます。

どにかくがんばるしかないと、自分に言い聞かせるのでした。
  

Posted by 名誉館長 園田英樹 at 07:49 | Comments(1) | 映画