2008年07月29日

鳥栖でワークショップ

昨日、新宿では素晴らしい夕焼けが見れました。

鳥栖の有志の人たちとの出逢いから、今年の十月に、鳥栖で僕のワークショップをやることが出来そうです。
僕が長年追求してきた、『物語作り』を体で感じて理解してもらう方法と、即興演技(インプロ)の基礎を、みなさんと一緒に学びたいと思います。
役者を目指す人にも、コミュニケーション能力をもっとあげたいと思っている人にも、とっても役立ちますよ。
詳細が決まりしだい、このプログでも報告させていただきますが、まずは予告ということで、ここに書きました。

本当に信じられないくれら暑い日が続いていますが、気分は上々です。
なぜならわれらがサガントスが、J2戦線において上位をキープしつづけていてくれるから。
多少のストレスは、サガントスが三位だと思うだけで、ふっとんでしまいます。
これからの後半戦も、ぜひこのポジションをキープしてくれることを祈るのみです。
みなさん、スタジアムに応援に行きましょう!
僕も、できるかぎり、駆けつけるつもりです。

最近読んだ本です。
僕も、演劇教育にはかかわっているので、今回はそれ関係の本をいくつか紹介します。

『インプロ教育・即興演劇は創造性を育てるか?』高尾隆・著(フィルムアート社)
 この本は、アメリカで行われているインプロ(即興)演劇が、社会に広まっている様子を紹介してくれてます。
 インプロの創始者ともいわれているキース・ジョンストンのワークショップの様子なども丁寧にかかれていて、お勉強になります。

『マイム・演劇の基礎レッスン』小谷野洋子・著(晩成書房)
 パリには、ルコック国際演劇学校というのが、あります。ヨーロッパを代表する演劇学校の一つです。そこで学んだ小谷野さんが、ルコックのレッスンをもとにして、自分の開発した演劇レッスンのことを紹介してくれてます。
 僕も友人で、ルコック出身の俳優さんたちが何人もいるんですが、たしかにここのレッスンは、有効なことが多いです。
 ただ、この本を読んだだけで、それらのことを理解できるかというと、難しいのかなぁ。やはり演劇は、体験してみないと、なかなか実感としてはわかりません。
 僕は、国際的な俳優を目指す人には、このルコック演劇学校や、同じくパリにある、フィリップ・ゴーリエの演劇学校などをすすめたりしてます。外国人にまじって、身体表現の基礎と演劇を学ぶのは、若者にとって素晴らしい時間のような気がします。
 僕も、もっと若かったら、二年くらいパリで勉強しなおしてもいいと思ってるくらいです。

『自由になるのは大変なのだ・インプロマニュアル』今井純・著(論創社)
 いろんなインプロ指導者がいますが、この本を書いた今井純さんは、そのなかでもベストの一人です。
 僕のインプロの師匠でもあります。
 日本におけるインプロの現状から、問題点、そして、インプロの指導法、さらには教育問題についてまで、彼の深い考察が、わかりやすく書かれています。
 インプロプレーヤーは、ぜひ読むべき本です。

  


Posted by 名誉館長 園田英樹 at 18:05 | Comments(0) | 演劇

2008年07月25日

教え子の成長

高校生に演劇を教えるようになって、8年になる。
ひょんなきっかけで依頼を受けて、東放学園高等専修学校というところで、演技基礎と脚本を教えることになった。
それまで学校で教えるということは、極力避けてきたのだが、高校生ということで引き受けた仕事だった。
卒業公演の演出を引き受けることになって、五年になる。
もう、五回も卒業生を送り出したわけだ。

卒業生たちが、もういろんなところで活躍している。
タレント、寿司屋、番組AD、トリマー見習い、カメラマン、楽器屋店員、キャバクラマネージャー、キャバクラ嬢、ダンサー……などなど。
演劇を続けている子(もう子供ではないけど、ついつい言ってしまいます)もいる。
そんな彼らが出演している公演を見に行ってきた。

もうすっかり大人になり、引き締まった顔がそこにはあった。
そのひきしまった肉体、躍動する動き。
それを見ただけで、彼女が、着実に訓練を重ねてきていることが、はっきりとわかる。
努力が、はっきり見えた。

僕は、もうそれを見ただけで、なんだか幸せな気分になってしまった。
自分がかかわった生徒が、りっぱに成長している姿を見ることが、こんなにも嬉しいことだとは。
自分でも驚きでした。

まさかこの僕が、高校生を指導することになるとは、十年前には思いもしていなかったことだけど、やってよかったなぁって思いました。
人の成長を見守るって、こんなにも人を幸せな気分にさせてくれるものなんですね。
あらためて教師という仕事の、素晴らしさを知りました。

でも、僕の場合、あくまでも学校で教えるのは、『副業』です。
それも、演劇という特殊な分野だけで、毎日を彼らとかかわっているわけではありません。
毎日、思春期の彼らと、真っ正面からぶつからなければならない『本業』の先生たちは、それはそれで大変なんだろうなぁと思います。
先生たちには、少年少女の未来のために、がんばってもらいたいです。
  


Posted by 名誉館長 園田英樹 at 03:38 | Comments(0) | 演劇

2008年07月24日

暑中お見舞いもうしあげます

暑い日が続いていますが、みなさん体調など崩してませんか?
僕は、暑さに弱いので、冷房のある部屋から一歩も外に出てません。
というのは冗談で、実は、出られる状況になく、ひきこもって仕事してます。
毎年、夏はこんな感じです。

おかげさまでポケモン映画も公開になり、ポニョと戦ってます。
評判が気になるところですが、もう出来上がったものに関しては、どうすることもできないので、今は見守るのみです。
見てくれた人が、少しでも楽しんでいただけたらなぁと思ってます。

振りかえるよりも、前に進むしかないのです。
というわけで、僕はいま、来年の作品を書いているわけです。

それでも本を読んだり、映画を見たり、芝居を見たりしているので、プログに書くネタには困りません。
さらにホットなプログを書いていくので、読んでやってくださいね。

とくに、学生のみなさんは、夏休みの間こそ、いい本をたくさん読んで欲しいです。
本を読むというのも、一つのコミュニケーションです。
作家と読者とのね。
そして、その本で受けとったものを、こんどは、あなたが誰かに渡していく。
そうしたら、コミュニケーションの輪は、どんどん広がっていきます。
いいですねー。

ポケモン映画の宣伝も、ぜひよろしくお願いいたします。
  


Posted by 名誉館長 園田英樹 at 14:21 | Comments(0) | 名誉館長の一言

2008年07月22日

一瞬の夏

本当に暑い日が続いてますねー。
鳥栖高校、惜しかったですねー。
もちろん鳥栖工業も。すべての敗戦した高校も。
でも、決勝戦まで戦った今年の夏は、選手たちの心に思い出以上のものを残したことでしょう。
勝利を目指して、みんなで一つになったことは、どの高校の生徒たちにとっても、かけがえのない素晴らしい瞬間だったはずです。
そんな一瞬を持てたことが、すばらしいことなんだと思います。

前回につづいて、音楽映画をもう一本紹介します。

『ONCE ダブリンの街角で』

DVDで借りて見ました。
なんの情報もなく、タイトルだけで借りて見たんですけど、すごく好感のもてる音楽映画でした。
アイルランドの地方都市(だろうと思う)ダブリンに住む、ストリートミュージシャンの男が、街角でチェコからの移民の女性と知り合い、彼女との関わりのなかで、もう一度音楽への情熱を取り戻し、自分の曲のデモCDを作りあげて、ロンドンに出て行くまでのストーリーです。
事件が起きるわけでもなく、アクションがあるわけでもなく、激しい恋の葛藤があるわけでもありません。
それでも見終わって、じわっーとくる音楽映画でした。

音楽は、主演している俳優(ミュージシャン)が自分でつくって、自分で演奏して歌っているので、リアリティもあります。
僕にとっては、大好きな映画の一本になりました。

最近見た、芝居とDVDです。

青年団若手自主企画『ワールズ・ダッチ』
熊本出身の若手作家の大久保亜美の作品。女性ならではの感性で、世界のダッチワイフになろうとする女の子の物語を斬新な手法で見せてくれました。

『ミッドナイト・イーグル』
 核兵器を搭載した、ステルス機が冬山に墜落。それを追うフォトグラファーと記者。自衛隊と、北朝鮮の工作員が、アルプス山中で激突するというアクション物。
『L』
 デスノートのスピンオフ映画。天才Lが、バイオ兵器で人類粛清を狙う、狂信的テロ集団と戦う。
『銀色のシーズン』
 スキー場を舞台に、元モーグル競技の選手だった若者が、恋人の死から立ち直っていない女とかかわることで、もう一度再起を目指して立ち直っていく物語。
『レッスン』
 アメリカの荒れた学校の生徒たちを、社交ダンスのコーチをすることになった男が、立て直してしまうという話。

  


Posted by 名誉館長 園田英樹 at 14:19 | Comments(0) | 映画

2008年07月16日

奇跡のシンフォニー

ずいぶん前に、このブログで書いた『オーガスト・ラッシュ』が上映されてました。
邦題は『奇跡のシンフォニー』
いま、仕事が忙しくて、とても外を出歩いている状況ではないんですけど、がまんできずに見に行ってきました。

前に見たのは、飛行機の機内上映だったので、手のひらよりも少し大きい程度の液晶画面でしたが、今回は、大画面です。
新しい劇場だったので、音響も最高でした。
この映画は、新しいタイプの音楽映画だと思います。
音楽が、重要なテーマになっているので、できるだけいい音響の劇場で見たかったんです。

予想にたがわず、僕は音楽にひたることができました。
一度見ているので、ストーリーを知っているにもかかわらず、また泣けました。
ある種のファンタジーなんですけど、美しい映像と音楽が、それを見事に成立させてくれてます。
とてもいい高揚感で劇場を出ることができました。

ああ、僕も、こんな映画を作ってみたい。
心から、そう思った一本です。
DVD出たら、きっと買うなぁ。

この映画の前に、『インディジョーンズ・クリスタルスカルの王国』も見てきました。
これは見とかなきゃならない映画ですよね。
インディファンにとっては待望の作品です。
僕も、一本目の時からのファンです。

まさにイベントムービーここにありって感じです。
そうそう、「ジェットコースター・ムービー」という言葉は、インディジョーンズで憶えた気がします。
まさに観客をジェットコースターに乗った気分にさせてしまうという映画のことですね。
楽しかったなぁ。
またインディジョーンズの冒険を、スクリーンで見たいもんです。
よぼよぼじいさんになっても、ハリソン・フォードには、インディを演じてもらいたいと思います。
  


Posted by 名誉館長 園田英樹 at 14:51 | Comments(0) | 映画

2008年07月10日

映画に行きたい

風邪は、なんとか治りました。
まだ、ちょっと鼻に残ってる感じですけど。
大丈夫、元気です。

映画館に行きたいのに、なかなか行けない日々がつづいてます。
いま、面白そうなのが、たくさんやってるじゃないですか。
それなのに、行けてません。
おあずけくった状態です。

録画しているテレビドラマもたまるばっかりです。
買ったはいいけど、読んでない本もたまってます。
もちろん仕事が順調に進んでいるわけでもありません。

うーん、これはいかなる事態なのか。
うまく時間が使えてないってことですね。あきらかに。
あれもしなきゃ、これもしなきゃと焦るばかりで、集中しきれてないから、ずるずる引き延ばしの状態がつづいてるってこと。
きっと誰にでもよくあることなんでしょうけど。

インプロ(即興)の用語では、こういう状態をサイドトラッキングと言います。
いま、目の前にあることをしようとしないで、回り道をしてしまうこと。
これではストーリーはなかなか前にすすみません。

やるべきことを、今、すぐやるのがいいんです。
わかっちゃいても、なかなかねー。

数日前、東京では、すごいどしゃぶりがありました。
ちょうどその時間に人と待ち合わせをしていて、外にでなければなりませんでした。
とうぜん、びしょ濡れです。
一時間後には、からりと雨はあがってしまいました。
こういうときは、ちょっとくらい回り道するべきなんでしょうけどね。

ブログで募集した『ワークショップ』は、たくさんの人から参加申し込みをいただいきました。
ありがとうございます。
  


Posted by 名誉館長 園田英樹 at 14:23 | Comments(0) | 散歩

2008年07月07日

ポケモンの試写会


毎年恒例のポケモンの試写会が、中野サンプラザホールで行われました。
この試写会は、はじめて一般の人の目に、ポケモン映画がふれる瞬間です。
出演者や主題歌の歌手もゲストとして来てくれます。
参加できるのは、コロコロコミックで応募して、当選した子供とその親御さんたち。
今回、僕は、一般の子供たちのなかにまぎれこんで、映画を見ました。

子供たちの反応が、ダイレクトに伝わってくるので、客席で自分の作品を見るのは、ものすごく緊張します。
どのシーンで子供たちが笑うのか、どのシーンで身を乗り出してくれるのか……
子供たちは正直です。
つまらなかったら遊びはじめたり、話し始めたりします。
さて、今回の映画はどうだったのか!?
僕たちのメッセージは、彼らにとどいたのでしょうか!?

試写会が終わって、僕は、いろんなものを、子供たちからもらったような気分で家に帰りました。
今回、感じたことは、また来年の作品に生かしたいと思ってます。

多くの人たちに見てもらいたいと心から思います。
そして、子供たちが見るものだからこそ、もっともっと豊かで、面白い作品を作っていきたいと、心に誓ったのでした。
  


Posted by 名誉館長 園田英樹 at 12:38 | Comments(2) | 映画

2008年07月03日

ワークショップの前に

ブログで、ワークショップのお知らせを書いたり、知り合いの役者さんに、メールで告知しただけなんですけど、さっそく申し込みが来てます。
ありがとう。
自分で言うのもなんですが、このワークショップ、かなりお得です。
ふつうは参加費だけでも、かなりの金額を出さなきゃならなかったりします。
主宰する僕は、かなりの赤字なんですけど、このワークショップでいろいろ試したいこととかあるので、自分のための企画だと思ってやってます。
俳優さんたちにとっても、いい結果になるはずなんです。

ワークショップの前に、僕にとっては大きな仕事がひかえてます。
これから二週間は、必死でがんばらねば。
気合は充分なのに、どうやら昨日、見に行って芝居小屋で冷房にさらされていたせいで、風邪をひいてしまったようです。
鼻水が止まりません。
喉も痛いし、腰も痛い。
このところ、打ち合わせやら、芝居仲間との飲み会とかで、不規則になっていて、自分でも気がつかないうちに免疫落ちてたのかもしれません。
ひどくならないように、気をつけたいです。

最近、見た芝居。
燐光群の『ローゼ・ベルント』(仙川劇場)
作・ゲアハルト・ハウプトマン、上演台本演出・坂手洋二。

オフィス・サエの『38度線のマリア カズ』(スタジオVARIO)
原作・藤崎康夫、構成演出・露川冴。
  


Posted by 名誉館長 園田英樹 at 17:47 | Comments(0) | 演劇