2008年03月13日

即興は面白い

高校生が意見を発表する会に、僕が演劇を教えている東放学園高等専修学校の生徒も寸劇で出演することになりました。
お稽古できる日数は、四日。出演者は三人。
さて、どんな出し物を作ろうかということになり、去年一年やってきた、インプロ(即興)を使って作品をつくることに。

生徒たちと、テーマを話し合い、それぞれのアイディアを共有し、あとはいきなり即興芝居をやりはじめる。
ディレクターである、僕が基本的には交通整理はしていくんだけど、「こうしたらいいよ」的な演出はいっさいつけません。
すべては高校生たちの判断と、彼らのなかから出てくるものを尊重していきます。
これが面白い。

リアルな高校生のセリフがポンポン飛びだしてて、いきいきとしたシーンが出来上がっていきます。
僕がいくら頭をひねっても書くことはできない、フレッシュなセリフです。
きっといい台本ができるにちがいないと確信を持ちました。
稽古期間は短いけど、いい作品ができるでしょう。
発表会が楽しみです。

この即興から、台本を作っていくやりかたは、『デバイジング』と言われてます。
この方法は、一昨年にイギリス人の演出家のドリュー・ポッツのワークショップに参加して教えてもらったものです。
台本をつくっていくまでの過程を、参加者全員が共有していくというのが、すばらしいと思いました。

こういうやりかたで芝居をつくっていくという体験を、高校生がやることが大事だと思ってるわけです。
つくる芝居が面白ければ、それはもちろんだけど、共同制作をやるという体験こそが貴重だと。
人と協力して、作品をつくるということは、自我ばっかりを通すわけにはいきませんからね。
こういう体験を通して、大きく成長してもらえたらなって思います。

鳥栖市でも、小学校から高校までぜんぶまわって一日ワークショップをやらせてもらいましたが、やはり一日ではやれることも限界があります。
いつかまとめて時間をとって、ワークショップやってみたいですねー。

写真は、ビールのCMを気取る、ばかな親父。
たまにはあったかいところはいいもんです。
即興は面白い


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Posted by 名誉館長 園田英樹 at 09:35 | Comments(1) | 演劇
この記事へのコメント
高校生のお芝居のワークショップ・・・、楽しそうですね!

私も、子供の小学校のクラス役員をしたとき、「クラスレクレーションは何をするか?」となって
1人の方が「欽ちゃんの仮装大賞に出よう!」と言って 皆が賛成で するはめに・・・。苦労するのは 役員でした。。。
低学年なので、子供達も意味が分からず親の言う通りに・・・。
先生や親のアイディアでどうにか、福岡予選まで出場する事ができました。。。
でも、落ちてしまい 東京の全国大会には出ることができませんでした。。。(でも、もし東京まで行けたとしたら、クラス全員で行くので、大変な事になってました・・・。良かった~!)

今となっては、いい思い出です。
その時のクラスのお母さんたちと誰とでも 仲良しになり今でも会ったら声をかけてくださいます。
苦労はあったけど、いい事もたくさんありました。。。

私も、歳を取っても いろいろなワークショップに参加したいです!!!
Posted by ピンクの電話 at 2008年03月13日 15:25
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