2016年02月12日

ワクワクしてますか?

ストーリー脚本教室(心構え編3)

 心構え編1では、創作ノートを作ろうと言う話を書きました。
 心構え編2では、脳のウォーミングアップについて書きました。

 三回目は、「楽しむこと」についてです。

 あなたがパソコンの前に座って、なにか書きだそうとするとき、または原稿用紙に向かってペンを走らせようとするときの気持ちが大事です。

 このとき、あなたの心には、どういう気持ちがあるでしょうか?

 ちょっとでも「いやだなぁ」「くるしいなぁ」「たいくつだなぁ」なんて気持ちはありませんよね。
 これから出かけるストーリーの冒険への期待で「ワクワク」しているにちがいありません。

 そうでなかったら、こんなに大変な冒険に乗り出すわけがありませんからね。
 作品を書き上げるということは、まさにマラソンを走り通す覚悟が必要です。
 それは精神的にも体力的にも、かなり大変なことです。
 そこに「楽しみ」「よろこび」がなければ、完走することすら難しいです。

 なんとかヘロヘロになりながら完走したとしても、それで終わりではなく、ひどい感想や厳しい批評を受けて、何度も直さなければならなくなったりするんです。

 何年もこの仕事をしてきた僕ですが、おいそれとは他人には勧められる仕事ではありません。

 これを書かずにはいられない人や、書くことが楽しくてしかたがない人にしか、お勧めできないんです。本当に。

 あなたが何かを書かずにはいられない人で、創作することが楽しくてしかたがない人なら、まよわずに冒険にでかければいいです。
 そうでなければ、もう一度自分に問いかけてください。

 ワクワクしてる? って。

 まるで恋人に会いにいく、ウキウキ感で、キーボードを打ち始めましょう。
 ノートにメモを取りましょう。

 そのワクワク、ウキウキは、かならず読んでくれる人、見てくれる人に伝わるはずです。


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Posted by 名誉館長 園田英樹 at 08:52 | Comments(1) |  | 映画 | 脚本 | テレビ | 映画と小説 | 名誉館長の一言 | 演劇
この記事へのコメント
わたしの仕事は司書で、物を書く仕事ではありませんが、「ワクワク、ウキウキは、かならず読んでくれる人、見てくれる人に伝わる」というこの部分にとても教えられました。
ブログを拝読して発想の出し方、それを継続させる方法、人の意見もきいてなおす事の重要さ、締切を設定して毎日訓練する・・などわたしなりに実行してみています。
自分がワクワクして伝えていく・・ということですね。
「図書館にワクワクをみつけにきてください。」とメッセージをこめて「もっと図書館のコトしってほしい」特集(5月の図書館振興の月にあわせた特集)がやっと完成しました。園田さんのおかげです。ありがとうございます。
Posted by むら at 2016年05月08日 07:38
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