2008年08月12日
見るプロたち
世の中には、すごい人たちがいるもんだ。
オリンピックで戦っている人たちのことではない。
昨日、会った人たちのことだ。
ここのところずっと閉じこもって仕事しているわけなんだけど、知り合いの人が呼んでくれたので、芝居小屋に行きました。
シェイクスピアの『夏の夜の夢』
ここは大先生の数少ないオリジナルといわれる作品を見させてもらって、エネルギーをもらおうという作戦です。
終演後、誘ってくれた演出家の人と、劇場の近くで食事をしたんですが、そのテーブルに一緒に座った人たちが、すごい人たちだった。
二人は、キャスティングディレクターと、映画のプロデューサー。
彼らは、とにかくよく芝居を見ていた。
僕は、こんなに芝居を見ている人に、いままで一人だけ会ったことがあったけど、一気に二人目と三人目。
しかも、ナンバーワンをあらそう人たちだった。(まぁ、そんなもの競うものじゃないですけど)
二人とも、今年(1月から8月まで)はもう300本以上、芝居を見ていると言った。
一月に40本以上見ている計算になる。
これ、ふつうに考えても異常な数です。
もちろんキャスティングディレクターと、プロデューサーというのは、俳優について詳しくなければならない仕事なわけで、彼らにとっては仕事の一部なのかもしれないけど、それだけでこなせる数ではないということは明らかです。
やはり好きじゃないと、これだけの数の芝居を毎年見続けることはできません。
ここまでくれば、『芝居を見るプロ』ですね。
彼らの芝居についてのコメントには、プロの目があると思いました。
すごい人たちがいるもんです。
写真はまったく関係ありません。
Posted by 名誉館長 園田英樹 at 09:31 | Comments(0) | 演劇
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