2008年12月26日

クリスマスといえば

クリスマスも終わってしまいましたねー。
クリスマスで僕がいつも思いだすのは、鳥栖カトリック幼稚園での『降誕劇』です。
46年も前のクリスマス、僕はあの幼稚園での降誕劇を見ていました。

降誕劇に出演できるのは選ばれた子供たちだったんですよ。
僕は二年間も幼稚園に通ったのですが、この劇には一度も出演させてもらえませんでした。
出演したかったなぁー。
もしかしたらいま、演劇をやっているのは、このときの残念な気持ちが続いているからかもしれません。(笑い)

幼稚園ではお遊戯会、今年もあったのでしょうか。
あの当時、園児たちにとっては一大イベントでした。
このお遊戯会にむけて、よく練習しましたから。
ちなみに僕は、ミツバチのダンスを踊った記憶があります。
懐かしいなぁ。

今年のクリスマスは、親友の映画監督と二人で、馬刺しを食いながら香港ギャング映画の話をしてました。
クリスマスとは何にも関係ありません。
変われば変わるもんですねー。

でも、きっとたくさんの子供たちが、サンタさんからのプレゼントを喜んだことだと思います。
宗教とか、民族とか関係なく、子供たちが一人でも多く笑顔になれるなら、そんなイベントはいつまでも続いて欲しいもんです。

先日、来年の僕の舞台に出演していただく、夢麻呂さんが率いる劇団、ヤンキースタジアム20XXのクリスマス公演を見に行ってきました。
『チョコと可笑しな宇宙人』 作・演出片岡佳樹

一人で寂しく暮らしているチョコという女の子の家に、ある日、おかしな宇宙人の一家が現れて……というファンタジックなストーリーです。
宇宙人たちを、劇団の主要メンバーの人たちが演じるわけですが、一言も日本語をしゃべらず(宇宙人語はしゃべります)にパフォーマンスを通すという、面白い試みにチャレンジしていました。
言葉に頼らずに、お客を笑わせ、楽しませるというのは、とても難しいことです。しかし、夢麻呂と劇団員の人たちは、見事にそれをやってのけてました。
拍手です。
楽しませていただきました。

夢麻呂さんの芸については、またおりを見て語りたいのですが、すばらしい俳優さんであり、パフォーマーだと思います。
ぼくは、俳優はすべてクラウンの訓練を積むべきだと思っているのですが、この訓練をつまなくてもクラウンが出来てしまっているのが、夢麻呂さんなんですね。

おっと、クラウンの説明が足りませんでした。
ピエロとか、道化師というふうにも呼ばれています。
もともとはサーカスなどの幕間に出てきて、笑いを取る白塗りの芸人さんのことです。
ヨーロッパでは、このクラウンの芸は伝統があって、演劇学校などでは、クラウンの訓練を、俳優修行にとり入れているところも多々あります。

人を面白がらせるためには、人前で自分自身をさらけ出す勇気が必要です。
それは俳優にとっても、必要な勇気なんですね。
日本では、このクラウンの訓練を本格的にやっているところは少ないと思います。
でも、優秀なお笑い芸人は、本質的にクラウンができる人なんでしょう。

夢麻呂さんが、繰り出してくるパフォーマンスの数々は、このクラウンに通じるところがたくさんあって、僕には本当に興味深いものばかりでした。
こういう優秀な俳優さんと、一緒に仕事ができるのが、本当に楽しみです。


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Posted by 名誉館長 園田英樹 at 13:07 | Comments(1) | 演劇
この記事へのコメント
Xの献身、始まってすぐに見ました。
それから、言いそびれていましたが「詩人の恋」見ました。歌が素敵でした。
夢麻呂さんの「チョコと可笑しな宇宙人」は23日に見てきました。スモッグ凄すぎです。サービスしすぎです。ケホケホ。
Posted by きみちゃん at 2008年12月26日 23:05
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