2009年02月17日

卒業公演終了、そしてスタート

東放学園高等専修学校の卒業公演『明日の写真』が終わりました。
仕込みから、本番の4ステージまで、四日間を高校生たちと走り抜けました。
見に来ていただいたかたには、この場をかりて御礼もうしあげます。

最初はなかなか一つにまとまれなかった高校生たちが、公演を成功させるという一つの目的にむかって、しだいに一つになっていき、最後には見事に公演をやりとげることができました。
まさに理想の卒業公演になったと思います。
最後に、後片付けが遅れて、舞台監督さんに叱られましたけど。それはご愛嬌でしょう。
卒業公演終了、そしてスタート
中学高校生の演劇公演の場合、ふつうの演劇の公演とは少し違って、公演を行う学生たちの側がいかに成長できるかが重要です。
芝居をつくりあげる過程のなかで、彼らがいかに変化し、成長することができるか。
芝居のでき以上に、そのことが大事だと思います。
これは演劇だけではなく、高校生のスポーツや文化活動全般に言えることです。

演出家としては、芝居の出来を良くしたいという思いは強いのですが、そういう理由で、見に来てくれるお客さんたちには、ちょっと申し訳なかったなという思いもありました。
まず、今回の公演は、ちょっと長かった。
休憩時間をいれて、三時間を超えてしまいました。
これは僕がいままで作ってきた芝居のなかでも、最長記録です。
お客さんは、さぞお尻が痛くなってしまったことでしょう。
ほんと、ごめんなさい。

僕は基本的に、芝居も映画も一時間半くらいがちょうどいいと思っています。
それ以上になると集中力がつづかなくなってしまうからです。
それなのに、それなのに。
どうして、こんなに長くなってしまったのかというと、やはり出演者たちに、それぞれ見せ場を作ってあげたかったということがあります。
もしかしたら芝居をやるのが最後になるかもしれない生徒もいます。
それを思うと、どうしてもカットすることができませんでした。
芝居の演出家としては、甘すぎるなぁと思います。
野球にたとえるならば、彼らにとっては甲子園大会だったんです、今回の卒業公演が。
最後の打席に立たせてあげたいと思うのが、やはり親心でしょう。

休む間もなく、次の『いいだせなくて』の公演の準備がはじまります。
まだ台本の直しが終わってません。
三月に入ると稽古がはじまってしまうので、その前には役者さんたちに台本を渡さなければなりません。
今週中に仕上げます!
宣言してしまえば、やるしかないもんね。

鳥栖公演も決定しました!
詳しい情報は、以下のホームページに載ってます。
ご覧ください。
東京公演と長崎公演は、まもなく予約がはじまりますので、よろしくお願いしますねー。
これはプロ中のプロばかりを集めた芝居です。
絶対面白いですよー。
http://priere.jp/stage/0904/


同じカテゴリー(演劇)の記事画像
ウルトラマンを作った男の芝居を見てきました。
教え子の活躍と自分の作品開幕
銀河をたどれば君のところへ
大阪でインプロショーのためのワークショップやります
やり続けること
あしたのおもひで上演です
同じカテゴリー(演劇)の記事
 ベイブレードバースト、最終回 (2017-03-26 11:44)
 卒業 (2017-02-15 08:57)
 脚本塾やります (2017-02-05 10:39)
 主人公について (2016-05-12 09:01)
 七月に向けての稽古始まる! (2016-05-07 08:23)
 インプロで主人公をつくるエクササイズ (2016-04-24 06:55)

Posted by 名誉館長 園田英樹 at 10:58 | Comments(0) | 演劇
※このブログではブログの持ち主が承認した後、コメントが反映される設定です。
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。