2015年10月16日

アメリカンスナイパー

遅ればせながら『アメリカンスナイパー』を見ました。
クリント・イーストウッド監督作品には外れはないと思っていましたが、やはりこの作品もすごい映画でしたね。

ブルーレイディスクの映像特典も興味深かった。
クリント監督の撮影風景とかも見ることができます。

俳優が「クリントは撮影のときにリハーサルをしない。ぶっつけ本番だ」みたいなことを言っていました。
本当かなと思ったけど、俳優が言ってるんだから、そうなんでしょう。

俳優の即興(インプロ)を重視しているのだと思います。
俳優同士がその場、その瞬間に感じて、反応する演技のリアリティを。

この映画は実話を元にしていて、アメリカンスナイパー本人が制作の途中で、悲劇的な死を遂げるという、同時進行の真実のドラマがあったわけです。
物語性を前面に押し出すのではなく、おきたことを淡々と描くという手法をとっていました。

しかしそれを撮影可能にするまでに、スタッフや俳優がかさねた努力が、すごく見える映画だったと思います。
主演のブラッドリークーパーは、役作りのために体型まで完全に変えているのにも驚きました。
プロフェッショナル俳優のすごみを感じます。

この映画は『戦争』という現実の悲劇を描いていると思います。
その中で翻弄されつづけている人間を。
戦争はないほうがいいに決まっています。
しかし、それは続いているのです。
七十年前に戦争の悲劇を体験した日本人が、また戦争にまきこまれないことを心から願います。



Posted by 名誉館長 園田英樹 at 08:53 | Comments(0)
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