2016年01月29日

講演会の情報と脚本テクニックについて

1月31日、鳥栖市図書館で講演とワークショップやります。
鳥栖近郊のかたで、興味のある人はこぞって参加ください。
ワークショップの方は参加人数に限りがありますが、講演の方は制限はないと思います。
時間は一時半から二時四十五分が講演。
ワークショップは三時から四時半です。
ストーリーつくりについて、身体を使って遊びながら身につけていくという、面白いワークショップにします。

ストーリー作りの予習というわけではありませんが、僕が脚本を書くときに、気をつけていることを覚え書きとして公開しますね。
なにかの参考になれば幸いです。


脚本テクニック覚え書き(準備)

ストーリーの発想の原点は、「連想力」です。
連想力を鍛えましょう。
右脳を刺激しましょう。
自分の無意識をフルに活用しましょう。
連想ゲームは、そのウォーミングアップです。


脚本テクニック覚え書き(キャラクター)

キャラクターに名前をつけるときには、できるだけ性格やバックグラウンドが想像できるような名前をつけます。
小さな役にこそ、いい名前をつけましょう。
名前をつける作業にかけたエネルギーが、その役を活かしてくれるはず。


脚本テクニック覚え書き(展開)

ストーリーの流れを予想させることは、できるだけ避けましょう。
観客は、誰よりも、想像力が豊かです。
予想を完全に裏切ることは無理なので、それは狙わないでいいのです。
その努力をして、「次どうなるんだ?」と思わせることが大事。

脚本テクニック覚え書き(セリフ)

シーンの中でも、無駄なセリフや無駄な動きに気を配ること。
なくてもシーンが成立するものは、多くの場合、カットしてかまわないです。
どんな細かいト書き、セリフにも、意味があると思うこと。
その意味、意図を書き手はわかっていなければならない。

脚本テクニック覚え書き(セリフ)

セリフの中に、「接続詞」はあまり必要ではない。
「ところで」「ようするに」「それにしても」とか書いてしまったときには、警戒警報。
だんどりのセリフを書いている可能性が高いです。
カットしても問題ないときは、さっさとカットすること。

脚本テクニック覚え書き(構成)

観客が何を一番見たいのか。
それを意識して、構成は練ること。
自分が書いているシーンを観客は見たいのか。そのシーンは、興味を惹きつけるものを持っているのか。
それを意識すること。

脚本テクニック覚え書き(構成)

起承転結をわかりやすく言うと、
「面白そう。(つかみ、主人公登場)」
「えー、そうなの、どうなるの?(くわしくして、問題続出)」
「まさか、そんなことが!(最大のピンチ)」
「よかったぁ(エンディング)」
である。

脚本テクニック覚え書き(シーン・全般)

『変化』を起こそう。
感情の変化。
立場の変化。
人物の変化。
人物が影響を与え合うことが、変化を生みます。

脚本テクニック覚え書き(全般)

結果を決めてシーンを書き始めない。
どうなるかわからない海に、脚本家は「えいっ!」と飛びこんで、泳ぎ始めればいい。
そこで何に出会うのか。見つけるのか。
必ず、出会うべきものが、見つかるはず。


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Posted by 名誉館長 園田英樹 at 09:33 | Comments(0) | 脚本 | 演劇
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