2016年03月22日

僕が大事にしている、感情のこと

ストーリー脚本教室(実践編29)

 ドラマの中で、何を大事にするのか。

 これから書くのは、自分ならば何に興味を引かれるのかについてです。

 物語を読んだり、ドラマを見たりしているときに、僕は登場人物の気持ちの動き、その変化にもっとも引きつけられています。

 ストーリーの構成とか、展開は、その次です。

 とくに主人公の気持ちが、どう動いているのか。
 (主人公に感情移入ができないときは、物語に入っていけないし、ドラマにも乗れないので、問題外ですけど)
 主人公を見続けたいと思う、一番の大きな理由は、この主人公の満たされない(たいていの場合は主人公は満たされていません)気持ちが、最終的にどうなっていくのかが気になるのです。

 みなさんは、どうですか?


◯『感情線』は間違っていないか?

 「感情線」とは、登場人物たちの気持ちの流れのことです。
 シーンとシーンの間で、登場人物の感情は変化していきますが、その流れのことをこう呼びます。

 これに矛盾があってはこまります。
 観客(読者)が、とたんについて行けなくなってしまうからです。
 ストーリーをつくるときには、この感情線がおかしくなっていないかどうかチェックすることは大事です。

 書いたものを読み返していて、なんか変だと感じたときには、この『感情線』をチェックしてください。

 前に「感情を動かすことは、ストーリーを展開させる」というようなことを書いたと思いますが、いくら感情が動いていても、感情線を間違って動かしていてはダメです。

 ちゃんと感情線にのっとって、動かして行きましょう。


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Posted by 名誉館長 園田英樹 at 08:17 | Comments(0) |  | 映画 | 脚本 | テレビ | 映画と小説 | 演劇
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