2007年12月27日
若大将とクレージー
最近読んだ本の紹介をしますね。
『映画が夢を語れたとき ~みんな「若大将」だった。「クレージー」だった。~』(広美出版事業部) 著者・田波靖男
本の帯にはこうあります。
『1960年代、日本の映画界には、夢をつむぎだすパワーがあった。脚本家として、「若大将」シリーズや、「クレージー」シリーズに携わり、日本映画の黄金期を支えた著者が綴る、日本の青春時代』
田波靖男さんは、脚本家の大先輩。
惜しくも2000年に亡くなられましたが、僕が最も影響を受けた作家の一人です。
日本映画黄金期をいろどった数々の作品のなかに、加山雄三の『若大将』シリーズと、クレージーキャッツの『クレージー』シリーズがあります。
その両方のシリーズに、脚本家プロデューサーとして深くかかわり、それを支えた人なのです。
僕は1957年生まれですが、ちょうど映画を見始めた頃に、若大将シリーズと、クレージーシリーズがあり、両方の大ファンでした。
そんな田波さんが、田波さんしか書けない内幕話をふくめて、60年代から70年代にかけての日本を映画界の視点から書き綴ったのが、この本です。
若大将やクレージーが大好きな人なら、たまらない一冊になるでしょう。
僕は、一日で読んでしまいました。
同じ脚本家としても、いろいろとシンパシーやあこがれを感じるところもありました。
20年ほど前、僕がまだ駆け出しの脚本家だったころ、企画の仕事で田波さんの渋谷の事務所を訪ねました。
あこがれの脚本家の田波さんの前で、僕はものすごく緊張しました。
田波さんは、そんな僕に対して、とてもジェントルに接してくださいました。
あのときの紳士的な笑顔が、今も忘れられません。
もっといろんな話を聞きたかったなぁ。
今思うと残念です。
この本は、そんな僕が、田波さんから聞きたかったことが、たくさんつまった一冊でした。
60年代や70年代へのただのノスタルジーではなく、これから未来へとつなげていく、気持ちに力をもらえました。
両方のシリーズを監督した一人に、古沢憲吾さんがいらっしゃいます。
傑作、『ニッポン無責任時代』を生み出した異才監督です。
この古沢憲吾さんは、この鳥栖市出身。
1997年にお亡くなりになりましたが、日本映画史の中で、もっと評価をされてもいい監督だと、僕は思っています。
鳥栖市で、古沢憲吾を記念した映画祭とか企画していただけないでしょうかねぇ。
『映画が夢を語れたとき ~みんな「若大将」だった。「クレージー」だった。~』(広美出版事業部) 著者・田波靖男
本の帯にはこうあります。
『1960年代、日本の映画界には、夢をつむぎだすパワーがあった。脚本家として、「若大将」シリーズや、「クレージー」シリーズに携わり、日本映画の黄金期を支えた著者が綴る、日本の青春時代』
田波靖男さんは、脚本家の大先輩。
惜しくも2000年に亡くなられましたが、僕が最も影響を受けた作家の一人です。
日本映画黄金期をいろどった数々の作品のなかに、加山雄三の『若大将』シリーズと、クレージーキャッツの『クレージー』シリーズがあります。
その両方のシリーズに、脚本家プロデューサーとして深くかかわり、それを支えた人なのです。
僕は1957年生まれですが、ちょうど映画を見始めた頃に、若大将シリーズと、クレージーシリーズがあり、両方の大ファンでした。
そんな田波さんが、田波さんしか書けない内幕話をふくめて、60年代から70年代にかけての日本を映画界の視点から書き綴ったのが、この本です。
若大将やクレージーが大好きな人なら、たまらない一冊になるでしょう。
僕は、一日で読んでしまいました。
同じ脚本家としても、いろいろとシンパシーやあこがれを感じるところもありました。
20年ほど前、僕がまだ駆け出しの脚本家だったころ、企画の仕事で田波さんの渋谷の事務所を訪ねました。
あこがれの脚本家の田波さんの前で、僕はものすごく緊張しました。
田波さんは、そんな僕に対して、とてもジェントルに接してくださいました。
あのときの紳士的な笑顔が、今も忘れられません。
もっといろんな話を聞きたかったなぁ。
今思うと残念です。
この本は、そんな僕が、田波さんから聞きたかったことが、たくさんつまった一冊でした。
60年代や70年代へのただのノスタルジーではなく、これから未来へとつなげていく、気持ちに力をもらえました。
両方のシリーズを監督した一人に、古沢憲吾さんがいらっしゃいます。
傑作、『ニッポン無責任時代』を生み出した異才監督です。
この古沢憲吾さんは、この鳥栖市出身。
1997年にお亡くなりになりましたが、日本映画史の中で、もっと評価をされてもいい監督だと、僕は思っています。
鳥栖市で、古沢憲吾を記念した映画祭とか企画していただけないでしょうかねぇ。
Posted by 名誉館長 園田英樹 at 05:10 | Comments(0) | 本
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