2008年02月08日

漫画に感謝

テレビドラマが、漫画を原作にしたものばっかりになったのは、いつのころがらでしょうか。
アニメだけではなく、実写のドラマや映画も、漫画原作のものって、すごく増えましたよねー。
ほとんどがそうだと言っても過言じゃないくらい。

僕は、こういう時代がくるだろうと、数十年前に気づいてました。
とくに少女漫画の内容が、すごく高度になっていたんです。
内面世界の描写にしても、少女漫画は、最先端だったと思います。

すばらしい少女漫画の作家さんたちが、きら星のようにいました。
ぼくは、従兄弟の女の子が読んでいる漫画を貸してもらって、その面白さにめざめたわけです。
もちろん少年漫画も読んでましたけど、中学高校と、ほとんどの少女漫画も読んでいました。
『りぼん』『マーガレット』『花と夢』そんな少女漫画の雑誌があったなぁ。
それから、たくさん出版されているコミックスもね。

当時は、貸本屋というのがありました。
鳥栖高校の近くに『あかつき文庫』。鳥栖駅の近くに、もう一軒。(あー、名前が思い出せません)
毎日、自転車で貸本屋に通って、漫画本借りてたなぁ。
ぼくは、これらの貸本屋の漫画本を、ほとんど読んじゃったんじゃないかと思います。(ちょっとそれはオーバーかもしれませんけどね)
とにかく、かなりの数の漫画を、読みました。

それらの漫画から、ストーリーの作り方を学んだような気がします。
僕のような人間がいるくらいですから、その後の作家たちもふくめて、多くの人たちが、漫画から影響を受けて育っているわけです。
その人たちが、かかわっているテレビや映画の世界が、漫画原作主体になるのは当然でしょう。

日本の漫画文化は、世界に誇るべきものだと思います。
これほど広く、深い内容まで、表現できる漫画文化をもった国は、他にはないはずです。
日本は、漫画で世界を変えていると言ってもいいかもしれません。

漫画には、それくらいのパワーがあると、誰もが知っているのに、評価が低いのはなぜでしょうね。
もっと評価しましようよねー。

いま、こうして脚本家として、なんとか仕事を続けていられるのも、幼いころから読み続けた漫画のおかげだと思ってます。
漫画に感謝です。


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Posted by 名誉館長 園田英樹 at 17:06 | Comments(1) | 
この記事へのコメント
お世話になっております。
実は今年になって10年ぶりくらいに漫画を買ったんですね。
どんどん引き込まれてしまって、その漫画を全巻揃えてしまいました(笑)

私もweb上であれ文章を書きますので、もっと漫画を(本を)読もうと思います。
園田さんのブログでその気持ちがもっと強くなりました。
Posted by 佐賀ではたらく編集長 at 2008年02月08日 17:21
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