2015年08月12日
銀河をたどれば君のところへ
インプロのコメディショー、都城のミュージカルにつづきまして、今月は、もう一本あります。

8月22日、23日にNHK児童劇団が僕の新作ミュージカルを上演してくれるのです。
この劇団とは、長いつきあいです。
上演を記念して、僕と児童劇団との出会いから、これまでのことを書いてみたいと思います。
NHK児童劇団との出会いは、1980年の公演『地球で愛したことがある』(作・森忠明)を見たことでした。
作家の森さんに招待してもらったのがきっかけだったのですが、子供たちが演じるミュージカルに僕は感動し、何度も鳥肌が立ったのを憶えています。
当時、脚本家として仕事をはじめていた僕は、いつかこの劇団に脚本を書きたいと思ったのですが、森さんへの遠慮からそれを口にすることはありませんでした。
数年後、とうとうがまんできなくなって、「僕も児童劇団の脚本書きたいんです」と森さんに言うと、「なーんだ、早く言ってくれよ」とあっさり。当時の演出を担当していた竹内さんを紹介していただきました。
そしてついに僕が児童劇団の脚本を書くことになるのですが、それは劇団との出会いから、十五年が経っていたのでした。
十五年思い続けて、ついに大好きな彼女に告白する的な興奮状態で脚本を書きました。
そのときに自分への教訓として思ったのは、『好きな気持ちは伝えたほうがいい』ということです。
1995年の作品『大冒険ラブソング』がそれです。
この年、阪神淡路大震災が起きました。この作品には、その影響があります。
アイドルのオーディション会場で地震にあって、生き埋めになった少女たちが、異世界の危機を救うために、異世界へ行き、大冒険をするというお話です。
地震で傷ついた人たちの魂を少しでも癒やすことができたらという祈りをこめたものでした。
次が、2003年の『見習い天使のオトシモノ』です。
カメラマンとして戦場に行き地雷を踏んで死んでしまった青年の魂が、見習い天使のミスで、女子高校生の体に入ってしまいます。青年は、自分の思い残しを果たすために、クリスマスにしたいことがあったのです。見習い天使はそれを助けるはめになってしまう。というお話です。
亡くなった人が地上に残していく思いというものを、一つでも果たしてあげたいという気持ちで書きました。
そして2007年に『さよならキャッ盗・ルパン』です。
ルパンと名づけられた一匹の猫が、お父さんを亡くした飼い主の少女のために、お父さんを見つけるために、さまざまなものを盗みはじめます。
そしてルパンは少女にいなくなったはずのお父さんが、いつも自分の側にいてくれているということを思い出させてくれるというお話です。
猫の世界を舞台にして、さまざまな猫を描きたいと思って書きました。
2012年が『タイムポンポン〜夢の旅人たち〜』です。
僕の大好きなタイムトラベル物。
今は老人ホームで百歳になろうとしている元チアリーダーのおばあちゃん、おじいちゃんたちが、高校生の時に死んでしまった、昔の親友を救うために、ポンポン型のタイムマシンで過去に行きます。そこで親友を救おうとするのですが、タイムポンポンには20分しか過去にいられないという欠点があったのです。さらにタイムトラベルを取り締まる時間管理局のエージェントたちが未来から追いかけてきて、おばあちゃんたちは大ピンチになるというお話です。
ポケモンの映画でも、僕はタイムトラベル物を書いています。少年の頃にSFアニメの『少年ジェッター』を見てからというもの、タイムマシンが大好きになってしまった僕は、ことあるごとに時間と空間を飛び越えるストーリーを書きたがっています。
このときは2011年の東日本大震災の翌年であり、少しでも希望あふれるものにしたいという思いでした。
そして、2014年の『見習い天使のオトシモノ』の再演です。
演出が廿楽さんに変わり、一本目の作品にこれを選んでもらいました。
そしてついに2015年の新作が『銀河をたどれば、君のところへ』です。
いままで出会って一本目を書くまでに15年。
二本目までに、さらに8年。
三作目が、4年。
四作目は、5年。
そしてついに最短の3年ぶりの五作目の新作です。
これが僕とNHK児童劇団との出会いから今までの35年の歩みです。
三十五年間も楽しませてもらっているというのが、正直な僕の気持ちです。
児童劇団には本当に感謝しています。
ありがとう、NHK児童劇団。
チャンスがあれば、もっともっと作品を書いて行きたいです。
こうして振り返ってみると、僕は死んだ人についてのことばかりを書いていることに気づかされます。
生きているということを、僕たちにわからせてくれるのは、死んだ人たちの存在です。
彼ら(死者)はいつも僕たちに、いまこの生きている瞬間を大事に生きるのだということを教えてくれます。
僕はそのことにたいして、いつも感謝の気持ちを抱いているので、ついついそれをテーマに選んでしまうのかもしれません。
しかし今年の『銀河をたどれば、君のところへ』には死んだ人は出てきません。
ついにはじめて園田英樹が生きている人しか出てこない作品を書いたというわけです。(笑い)
本当にそうなのかということを確かめるためにも、ぜひ劇場に見に来てもらいたいと思います。
劇場で待ってます。銀座ブロッサムホール。
公演日は八月の22日と23日。両日とも二時と六時の開演です。

8月22日、23日にNHK児童劇団が僕の新作ミュージカルを上演してくれるのです。
この劇団とは、長いつきあいです。
上演を記念して、僕と児童劇団との出会いから、これまでのことを書いてみたいと思います。
NHK児童劇団との出会いは、1980年の公演『地球で愛したことがある』(作・森忠明)を見たことでした。
作家の森さんに招待してもらったのがきっかけだったのですが、子供たちが演じるミュージカルに僕は感動し、何度も鳥肌が立ったのを憶えています。
当時、脚本家として仕事をはじめていた僕は、いつかこの劇団に脚本を書きたいと思ったのですが、森さんへの遠慮からそれを口にすることはありませんでした。
数年後、とうとうがまんできなくなって、「僕も児童劇団の脚本書きたいんです」と森さんに言うと、「なーんだ、早く言ってくれよ」とあっさり。当時の演出を担当していた竹内さんを紹介していただきました。
そしてついに僕が児童劇団の脚本を書くことになるのですが、それは劇団との出会いから、十五年が経っていたのでした。
十五年思い続けて、ついに大好きな彼女に告白する的な興奮状態で脚本を書きました。
そのときに自分への教訓として思ったのは、『好きな気持ちは伝えたほうがいい』ということです。
1995年の作品『大冒険ラブソング』がそれです。
この年、阪神淡路大震災が起きました。この作品には、その影響があります。
アイドルのオーディション会場で地震にあって、生き埋めになった少女たちが、異世界の危機を救うために、異世界へ行き、大冒険をするというお話です。
地震で傷ついた人たちの魂を少しでも癒やすことができたらという祈りをこめたものでした。
次が、2003年の『見習い天使のオトシモノ』です。
カメラマンとして戦場に行き地雷を踏んで死んでしまった青年の魂が、見習い天使のミスで、女子高校生の体に入ってしまいます。青年は、自分の思い残しを果たすために、クリスマスにしたいことがあったのです。見習い天使はそれを助けるはめになってしまう。というお話です。
亡くなった人が地上に残していく思いというものを、一つでも果たしてあげたいという気持ちで書きました。
そして2007年に『さよならキャッ盗・ルパン』です。
ルパンと名づけられた一匹の猫が、お父さんを亡くした飼い主の少女のために、お父さんを見つけるために、さまざまなものを盗みはじめます。
そしてルパンは少女にいなくなったはずのお父さんが、いつも自分の側にいてくれているということを思い出させてくれるというお話です。
猫の世界を舞台にして、さまざまな猫を描きたいと思って書きました。
2012年が『タイムポンポン〜夢の旅人たち〜』です。
僕の大好きなタイムトラベル物。
今は老人ホームで百歳になろうとしている元チアリーダーのおばあちゃん、おじいちゃんたちが、高校生の時に死んでしまった、昔の親友を救うために、ポンポン型のタイムマシンで過去に行きます。そこで親友を救おうとするのですが、タイムポンポンには20分しか過去にいられないという欠点があったのです。さらにタイムトラベルを取り締まる時間管理局のエージェントたちが未来から追いかけてきて、おばあちゃんたちは大ピンチになるというお話です。
ポケモンの映画でも、僕はタイムトラベル物を書いています。少年の頃にSFアニメの『少年ジェッター』を見てからというもの、タイムマシンが大好きになってしまった僕は、ことあるごとに時間と空間を飛び越えるストーリーを書きたがっています。
このときは2011年の東日本大震災の翌年であり、少しでも希望あふれるものにしたいという思いでした。
そして、2014年の『見習い天使のオトシモノ』の再演です。
演出が廿楽さんに変わり、一本目の作品にこれを選んでもらいました。
そしてついに2015年の新作が『銀河をたどれば、君のところへ』です。
いままで出会って一本目を書くまでに15年。
二本目までに、さらに8年。
三作目が、4年。
四作目は、5年。
そしてついに最短の3年ぶりの五作目の新作です。
これが僕とNHK児童劇団との出会いから今までの35年の歩みです。
三十五年間も楽しませてもらっているというのが、正直な僕の気持ちです。
児童劇団には本当に感謝しています。
ありがとう、NHK児童劇団。
チャンスがあれば、もっともっと作品を書いて行きたいです。
こうして振り返ってみると、僕は死んだ人についてのことばかりを書いていることに気づかされます。
生きているということを、僕たちにわからせてくれるのは、死んだ人たちの存在です。
彼ら(死者)はいつも僕たちに、いまこの生きている瞬間を大事に生きるのだということを教えてくれます。
僕はそのことにたいして、いつも感謝の気持ちを抱いているので、ついついそれをテーマに選んでしまうのかもしれません。
しかし今年の『銀河をたどれば、君のところへ』には死んだ人は出てきません。
ついにはじめて園田英樹が生きている人しか出てこない作品を書いたというわけです。(笑い)
本当にそうなのかということを確かめるためにも、ぜひ劇場に見に来てもらいたいと思います。
劇場で待ってます。銀座ブロッサムホール。
公演日は八月の22日と23日。両日とも二時と六時の開演です。
この記事へのコメント
こんにちは。
大冒険ラブソングを書いていただき、本当にありがとうございました。ピンクのももえを演じました。この芝居から、ダンスも歌もちょっとレベルが上がった感じがあって、私はとても嬉しかったのを覚えています。そしてテーマはシリアスながら、マンガのように元気で自由な雰囲気が好きで、私の大切な思い出の一つになりました。
長い間、児劇の為に素敵なお芝居を書いてくださってありがとうございます。子供の時の経験は大人になった今、確実に生活の中で息づいています。園田さんのご活躍をお祈りしています。
大冒険ラブソングを書いていただき、本当にありがとうございました。ピンクのももえを演じました。この芝居から、ダンスも歌もちょっとレベルが上がった感じがあって、私はとても嬉しかったのを覚えています。そしてテーマはシリアスながら、マンガのように元気で自由な雰囲気が好きで、私の大切な思い出の一つになりました。
長い間、児劇の為に素敵なお芝居を書いてくださってありがとうございます。子供の時の経験は大人になった今、確実に生活の中で息づいています。園田さんのご活躍をお祈りしています。
Posted by 初谷文乃 at 2015年08月19日 14:59
コメントありがとうございます。初谷様。
大冒険ラブソングは、95年でしたから、もう二十年たったんですねー。なんか、そう考えたら、すごいしか言葉が出て来ません。またどこかでお会いできたらうれしいですねー。
大冒険ラブソングは、95年でしたから、もう二十年たったんですねー。なんか、そう考えたら、すごいしか言葉が出て来ません。またどこかでお会いできたらうれしいですねー。
Posted by 名誉館長 園田英樹
at 2015年08月21日 12:27

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