2016年05月12日

主人公について

脚本を書いたときに、チェックすべきこと。

観客が物語についていこうとするとき、まず感情移入したい人を登場人物の中で探します。

もっともそれがしやすい人が、主人公となります。

それができていない作品が多すぎる。
どうしてこんな簡単なことがわからないのかが不思議なのだが、理由の一つがわかった気がしました。

俳優さんが主宰して、自分で作演出している時に、よく起きることの一つ。

稽古の段階から、自分(作演出)は主演の人のことを良く知っていて、その人が主演だと認識しているので、物語がはじまるときに、その人が主演としてたっていると思いがちなのだ。(思い込みがち)

初見の人は、まったく違う視点で見ていることがわかっていない。

そりゃ、トム・クルーズやデカプリオが主演ならば、観客の誰もが、その人を中心に物語が動いていくのだろうとわかるだろうが、ふつうの俳優では、それは無理です。

舞台がはじまるときに、まず誰についてきて欲しいのかを、ちゃんと観客に伝えるべきなのです。
それさえできていれば、最悪の事態は避けられやすいと思います。

そうする方法(技術)は、いくつもあります。
それを使うべき。


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Posted by 名誉館長 園田英樹 at 09:01 | Comments(1) | 脚本 | 演劇
この記事へのコメント
とてもわかります
感情移入しやすい作品は観客が泣いたり笑ったりできます

私にも思い当たる部分があります
友達と話すときなどは無意識にわかってる前提でよく話を進めがちです
ストーリーではそうでもないと思うのですが、そういうところがでないようきをつけたいです

主人公がわからない作品ってことでしょうか…?
「観客が喜ぶための作品」
ですものね
Posted by poketyu at 2016年05月22日 17:12
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