2017年02月15日

卒業

インプロを教えていた高校生たちが出演している卒業公演を見てきました。
彼らが一年生に入ってきたときから関わっているので、まるで親の目線で見てしまいます。
もっとしてあげられることはなかったのかと自問自答。
卒業したら、なかなか会えなくなるしねぇ。
本当にお疲れさまでした。

卒業公演。
かつては僕も演出として十年間かかわりました。
最後にやったのは、もう五年前です。
最初の卒業生を送り出してから、もう十五年もたちます。
感慨無量。
そのとき生まれた赤ちゃんが、次は高校にはいってくるのね。
すごい!

自分が高校を卒業したときには、自分を教えてくれていた先生たちとの別れに、ほとんど何も感慨をもちませんでした。
友人たちと別れるのは寂しかったもんですけど。
きっと先生たちも、なにがしかの感情をもって送りだしてくれていたんだなと、いまならわかります。
自分は先生たちをあまりレスペクトしていない生徒だったなといまさら反省です。

お世話になった先生たちに、いまさらですか感謝しております。
遅くなりすぎですけど。

自分が高校卒業したときは、浪人生活のあまりにも漠然とした見えない未来への不安と、なんの希望ももてずに、ただ予備校に通うつまらない日々に、ただ絶望していました。

大学に入り、東京に出てきてから、ようやく自分をおさえつけていた何かから解放されて演劇と出逢い、それからようやく毎日が生きる実感に満ちた気がします。

演劇には、いろんなものをもらいました。
そのお返しを、していかなければならないんだろうと思います。

十七年前に、高校生に演劇と脚本をおしえることになったとき、今書いたのとまったく同じことを思ったのでした。


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Posted by 名誉館長 園田英樹 at 08:57 | Comments(0) | 名誉館長の一言 | 演劇
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