2016年02月19日

連載終了! 少年ジャンプ黄金期の舞台裏

友人の漫画家、巻来功士の『連載終了! 少年ジャンプ黄金期の舞台裏』という自伝的漫画を読みました。
いやー、面白かった!
漫画家さんの舞台裏を、こうも赤裸々に描いていいの? って心配になるくらい、面白くて、一気に最後まで読ませていただきました。
巻末についている、元編集長との対談も、興味深いです。
編集者と漫画家の関係が、浮き彫りになっています。

僕も分野は違うけど、同じ時代に脚本の世界でもがいてここまで来ているので、いろんな共通項とか見つけながら読んでました。
僕がアマゾンで残り一冊というのを買ってしまったので、売り切れてるかもしれないけど(再入荷待ちになるかも)、漫画という世界で生きて、もがいている人のドラマを読んでもらいたいと思います。


巻末の対談で、元編集長が「漫画の縦糸と横糸」という表現をしているところが、すごく興味深かった。
縦糸とは、ストーリーのこと。
横糸とは、キャラクターの魅力や演出のことと受け取った。
縦糸のうまい人と、横糸のうまい人がいて、それがうまくからみあったときに、いい作品ができていくという言い方を元編集長はしていた。
なるほどと思った。

人に見せる物語を作っていくためには、このストーリー作りと、その表現方法、演出方法などが、大事だと言うことですね。

いま、日本では、漫画原作の映画やテレビドラマがたくさんあります。
原作付きでないと、なかなかオリジナル企画が通りずつらいという現実もあるのですが、実際に漫画家さんたちの努力というか、売れる漫画をつくりあげるために使っている才能と努力は相当なものであると思います。

漫画家になるためには、ストーリーをつくると同時に、絵の才能、演出の才能も必要なわけで、そうとうな技術力を持っていないと、それで生活していくのは難しいです。(もちろんほかの分野も同じなんですけど)
僕は、そんな厳しい場所であがきながら、生活している人たちを、心から尊敬します。

連載終了


同じカテゴリー()の記事画像
クーンツの『フランケンシュタイン』
偽りの民主主義(本の紹介)
トム・ゴードンに恋した少女
善良な男
おおすめ本ベスト10
小学館ノンフィクション大賞
同じカテゴリー()の記事
 芝居を見ながら、何を考えているのか。 (2016-04-11 13:08)
 王道は知っていたほうがいい (2016-03-29 09:40)
 ストーリーが動きだしたあとに注目 (2016-03-26 11:16)
 ストーリー作りのトレーニングは楽しみながら (2016-03-25 12:21)
 僕が大事にしている、感情のこと (2016-03-22 08:17)
 感情に敏感でいましょう。 (2016-03-12 10:40)

Posted by 名誉館長 園田英樹 at 08:33 | Comments(0) |  | 名誉館長の一言
※このブログではブログの持ち主が承認した後、コメントが反映される設定です。
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。