2016年03月30日

自信って大事です

ストーリー脚本教室(心構え編17)

 ひさしぶりに、僕が作家になるまで、その6です。
 続きが読みたいとコメントをいただいたので、もう少し書いてみようかと思います。

◯自信

 前回(心構え編16)では、手塚作品の「ドン・ドラキュラ」を書かせてもらったけど、放送される前に打ち切りになってしまったということろまで書きました。

 この結果は残念でしたけど、製品になる脚本を書き上げたという自信は僕の中で、はっきりと芽生えはじめていました。
 いま思うと、なんの根拠もない自信なんですけど、「自分はやれる」そう思うことだけが、自分を支えてくれていたのだということがわかります。

 フリーの脚本家(もの書き)なんて、何も保証はありません。
 金銭的にも、社会的にも。
 だからこそ、そんな不安定な状況にいても、精神的にぐらついたりしないためには、自分を信じる気持ちがすごく大事です。
 これは物書きだけではなく、俳優や、画家など、芸術的な仕事に携わる人たちはみんな同じでしょう。
 社会的には、不安定であることが、日常なのです。
 それを受け入れて、そのなかで平気でいられる、笑っていられる、ある意味脳天気、いいふうに言えば強靱な精神力が必要です。

 そのためにはやはり、自信が大事です。
 「自分を信じてやること」が。

 自信を獲得するためには、努力も必要です。
 そして少しずつの成功体験が。

 僕は、プロとしての脚本を一本書き上げたことで、その自信の芽をもらった気がします。


 成功体験を、どうやって積み重ねればいいのか?
 その方法がしりたいんです。
 そう思われる方もいると思います。

 努力して、一本書き上げる。
 まず、それが一つの満足になります。

 そしてそれを誰かに読んでもらう。
 いいところがあれば、きっと相手は言ってくれるでしょう。
 だめなところは、なかなか言ってくれません。(みんないい人たちですから)
 でも遠慮なく言ってくれる人もいます。
 そのときは、感謝して、それを素直に聞きましょう。
 どんな意見でも、それは自分ちプラスになるものだと思ってください。

 いろんな意見が聞けたなら、それを自分なりに消化して、直します。
 そしてまた意見を聞きます。

 これを繰り返して、満足の行くものに仕上げるのです。
 それこそが成功体験です。

 自分が満足できるかどうか。

 どれだけ他人がほめてくれても、お金がもらえたとしても、自分が満足できなかったら、それは成功体験にはならないと思うのです。
 どんな些細なことでも、自分が喜ぶことができたら、それは自信につながっていきます。
 そして、あなたを少し変えてくれるはずです。

 自分を喜ばせましょう。
 何が自分を喜ばせるの。
 嬉しくなるのか。
 それを感じてください。

 一個一個、一歩一歩、一文字一文字、前に進んで行きましょう。


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Posted by 名誉館長 園田英樹 at 08:25 | Comments(0) | 脚本 | 名誉館長の一言 | 演劇
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