2016年04月09日
インプロについて最近感じていること
ストーリー脚本教室(番外編1)
昨日、若い声優さんに、「インプロのショーに出るので見に来てください」と言われました。
インプロが流行ってきているのを、肌で感じています。
僕のまわりには、インプロにかかわっている人たちが多くいるので、その人たちを中心にショーやワークショップなどの話題を頻繁に聞くようになってきています。
とてもいいことだと思っています。
若い俳優さんが「わたしインプロやっています」とか「インプロ勉強したいです」などと言うのもよく聞くようになりました。
それはとても良いことだと思う反面、どういうインプロをやっているのかということに興味を抱きます。
僕が演劇を始めたのはもう四十年近く前、当時から即興でシーンを作るということをはじめていました。
それが当たり前だと思っていました。(まわりにはそういうやりかたで芝居を作る人たちがたくさんいたから)
実際に脚本を書く行為も、作家にとっては脳内インプロです。
僕にとっては即興(インプロ)は当たり前のように側にあったのでした。
そして後に、シアタースポーツなどのインプロが日本に紹介されてからは、そっちがインプロのメインストリームになっていきました。
(ヴァイオラ・スポーリンやキース・ジョンストンの教えを受けた人たちが日本で紹介をはじめたのも大きな潮流をつくっていったと思います)
もともとインプロという言葉は、音楽家たちが使っていたように思います。
アドリブとも言っていました。
演劇の現場ではエチュードと呼んでいましたね。
即興性というものは、あらゆる芸術の分野で重要なファクターなのです。
そうして発展してきたインプロには、今やさまざまなものがあります。
僕がもともとやっていたような、演劇を作るためのインプロ。
コミュニケーション能力をあげる部分に特化した教育的インプロ。
シアターゲームなどを純粋に楽しむためのインプロ。
俳優のトレーニングとしてシアターゲームなどを使ったインプロ。
ビジネスのための社員教育などのためのインプロ。(これもコミュニケーション能力アップの方ですね)
そしてショーとして観客に見せるためのインプロもあります。
(他にもあるでしょう)
それらは同じように「インプロ」と呼ばれていて、重なるところは多々あるのですが、それぞれ目的が違うので、まったく違ったやりかたになります。
それは当然のことでしょう。
コミュニケーション能力アップが目的でインプロをやっている人が、いきなりショーで人前で演技をやれと言われてもできるわけがないのです。
「こうしなけれはならない」というのが、一切無いのが、本来即興というものでしょうが、「目的」ができると、そこには方向性というものが出来ていくのだろうと思います。
「目的」しだいで、インプロはやりかたも指導方法も「方向性」が変わっていくと考えるべきでしょう。
少し難しい言い方になってしまいました。
簡単に言うと、「インプロは使い方を間違わない方がいい」ということです。
それぞれの現場にあったインプロを使っていく(トレーニングしていく)ことが大事です。
自分が必要としているインプロとは、どのインプロなのかということを、まずはっきりさせてからトレーニングを進めることが肝心だと思います。
これはインプロを指導する側にも求められることなのですが、教える相手、それぞれによって教え方も教える内容も変えていかなければならないのです。
次回は、俳優にとってのインプロとは何かということにフォーカスしてみます。
昨日、若い声優さんに、「インプロのショーに出るので見に来てください」と言われました。
インプロが流行ってきているのを、肌で感じています。
僕のまわりには、インプロにかかわっている人たちが多くいるので、その人たちを中心にショーやワークショップなどの話題を頻繁に聞くようになってきています。
とてもいいことだと思っています。
若い俳優さんが「わたしインプロやっています」とか「インプロ勉強したいです」などと言うのもよく聞くようになりました。
それはとても良いことだと思う反面、どういうインプロをやっているのかということに興味を抱きます。
僕が演劇を始めたのはもう四十年近く前、当時から即興でシーンを作るということをはじめていました。
それが当たり前だと思っていました。(まわりにはそういうやりかたで芝居を作る人たちがたくさんいたから)
実際に脚本を書く行為も、作家にとっては脳内インプロです。
僕にとっては即興(インプロ)は当たり前のように側にあったのでした。
そして後に、シアタースポーツなどのインプロが日本に紹介されてからは、そっちがインプロのメインストリームになっていきました。
(ヴァイオラ・スポーリンやキース・ジョンストンの教えを受けた人たちが日本で紹介をはじめたのも大きな潮流をつくっていったと思います)
もともとインプロという言葉は、音楽家たちが使っていたように思います。
アドリブとも言っていました。
演劇の現場ではエチュードと呼んでいましたね。
即興性というものは、あらゆる芸術の分野で重要なファクターなのです。
そうして発展してきたインプロには、今やさまざまなものがあります。
僕がもともとやっていたような、演劇を作るためのインプロ。
コミュニケーション能力をあげる部分に特化した教育的インプロ。
シアターゲームなどを純粋に楽しむためのインプロ。
俳優のトレーニングとしてシアターゲームなどを使ったインプロ。
ビジネスのための社員教育などのためのインプロ。(これもコミュニケーション能力アップの方ですね)
そしてショーとして観客に見せるためのインプロもあります。
(他にもあるでしょう)
それらは同じように「インプロ」と呼ばれていて、重なるところは多々あるのですが、それぞれ目的が違うので、まったく違ったやりかたになります。
それは当然のことでしょう。
コミュニケーション能力アップが目的でインプロをやっている人が、いきなりショーで人前で演技をやれと言われてもできるわけがないのです。
「こうしなけれはならない」というのが、一切無いのが、本来即興というものでしょうが、「目的」ができると、そこには方向性というものが出来ていくのだろうと思います。
「目的」しだいで、インプロはやりかたも指導方法も「方向性」が変わっていくと考えるべきでしょう。
少し難しい言い方になってしまいました。
簡単に言うと、「インプロは使い方を間違わない方がいい」ということです。
それぞれの現場にあったインプロを使っていく(トレーニングしていく)ことが大事です。
自分が必要としているインプロとは、どのインプロなのかということを、まずはっきりさせてからトレーニングを進めることが肝心だと思います。
これはインプロを指導する側にも求められることなのですが、教える相手、それぞれによって教え方も教える内容も変えていかなければならないのです。
次回は、俳優にとってのインプロとは何かということにフォーカスしてみます。
※このブログではブログの持ち主が承認した後、コメントが反映される設定です。